今日は試写会で観た『ジュラシック・ワールド 炎の王国』について紹介します。

まとめると「何が何でも続編を作りたい映画」でした。

 

 

あらすじ

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=cSDMn30XLI0

 

 

 

<STORY>

映画『ジュラシック・ワールド』の続編。テーマパーク「ジュラシック・ワールド」を有するイスラ・ヌブラル島で火山の大噴火の予兆が捉えられていた…。 前作から引き続き主演はクリス・プラット、ヒロインはブライス・ダラス・ハワードが演じる。

(youtubeより)

概要

映画史を代表する「ジュラシック」シリーズの最新作です。

この映画のポイントは、

  1. 恐竜の祭り
  2. 感情移入のしにくい主人公達
  3. さらに続く続編

以下にて解説していきます。(※ネタバレを含みます)

 

恐竜の祭り

ジュラシックシリーズはなんといっても恐竜が主役の映画です。今作では過去に登場した恐竜から新しい恐竜まで、様々な恐竜が登場します。

そして、ジュラシックシリーズでは毎回、大型敵ボスともいえる大型肉食恐竜が登場するのですが、今回の敵ボスは大型恐竜ではなく、改造版ラプトルです。

 

 

改造版といえば前作「ジュラシックワールド」にてティラノが登場しましたが、より実戦的にして販売しやすくするためにラプトルにしたようです。今まで出てきた大型恐竜は、その大きさが仇となって人間に逃げられたりする場面もあったのですが、ラプトルは強くて速く、賢くて小回りも利く。対人間では最強といえるかもしれないですね。

しかしこういう遺伝子操作による改造恐竜を使うともう何でもありになってしまうので、ちょっとどうなのかなと思う一面もあります。単純にネタを増やすためのアイデアとしては良いのかもしれないですね。

 

感情移入のしにくい主人公達

恐竜救助の名目で恐竜のいる島へ旅立つ主人公一行ですが、嵌められたことに気づきピンチに。敵に捕まりますが、恐竜を上手く使って敵施設を大混乱に陥れます。しまいには敵一行は恐竜に喰われて壊滅。そしてラストシーン、毒ガスの充満した建物に閉じ込められ死にかけた恐竜を助けるため、扉を開け放ちます。恐竜たちの命は救われ、人間界へと放たれていく…というところで終わります。

 

 

勧善懲悪なストーリーでしっかりと悪役は恐竜が平らげてくれるのですが、そもそも恐竜は善の存在なのか?という点。ラストシーンで恐竜を見殺しにするか逃すかという場面で、人間が遺伝子操作で作り出した生物だとしても命は尊重されるべき、という考えに則って恐竜を逃がすのですが、一方で敵方の人間は平気で恐竜に喰わせるし、自分を襲ってくるラプトルは殺すし、行動が一貫していない気もしました。もちろん正確には、ラストも主人公は恐竜を逃がすことに反対していましたが、小娘が独断で逃してしまった形ですが。逃げ出した恐竜が関係のない一般人を攻撃し被害が出ることは明白で、カッコつけて恐竜を助けるのは良いものの、その後どういうことが起こるか考えないあたりがまだ子どもだなと感じました。

 

主人公一行は身勝手で先を考えない行動が目立っていました。何がしたかったのか、がよく分からない印象で、感情移入が難しかったです。結果的に主人公一行が引き起こした騒動で大勢の犠牲者が出てしまいました。

さらに続く続編

ラストシーンでは、逃げ出した恐竜、もしくはオークションで競り落とされた恐竜が人間世界へと関与していく様子が写されていました。

 

今後の展開としては、人間世界(ラスベガス?)で恐竜が大暴れという展開になるのでしょうか。今まで絶海の孤島で人間側の武器が限られていたからこそ脅威だった恐竜が、果たして人間世界でどれほどの活躍ができるのかは疑問です。普通に考えると軍隊が出動すれば恐竜は瞬殺というところですが…遺伝子操作でよりデカイ恐竜作るとか(個人的な予想では翼竜が次来そうな気がします)でしょうか。

 

炎の王国の一般公開は7/13なのでぜひ劇場でご覧ください。