死ぬのが怖い。
自分がいなくなるなんて今まで考えたことなんてないし、考えたくもなかった。
自分の存在が消滅する。
ただそれだけのことなのに怖い。

生きることが怖い。
ニンゲンは生きてるからこそ死を迎える。
僕も君も今通り縋った知らない人もみんな、死に向かって生きている。
何万人もの人が僕より先に死を迎え、僕は数えるくらいしかその死を見届けるができない。
だからこそ、怖いのだ。
いつ、自分が死にゆくのか予想出来ないのが。

結局僕はどちらも怖いのだ。
死ぬという現実も、生きるという事実も。
だけど僕はこの世界、この時代で生きていきたい。
例え死に向かって生きているのだとしても、実感はない。
自分の存在が消滅するのなんて想像もつかないことだ。

生も死も怖いからこそ、僕は生きてみる。いつか克服できる事を祈りながら。