握力とうつ症状に関連あり | アクティブエイジング アンチエイジング
[握力とうつ症状に関連あり]

(MEDLEY 2015年11月3日)


<日本の研究チームが4,314人を分析>
うつ症状と筋力の関係は報告されていますが、筋力からうつ症状の発症を予測
する試みはされていませんでした。
今回の研究では、日本人を1年間追跡調査し、握力がうつ症状の発症に関連
するか検証しました。



<握力と1年以内のうつ症状の発症の関連性を検証>
今回の研究は、福島県会津地方で行われた調査研究に参加した40歳から
79歳の4,314人を対象に行われました。

握力を測定し、その後1年間の追跡調査によりうつ症状の発症と関連性が
あるか検証しました。

 

<握力の低さとうつ症状の発症に関連あり>
以下の結果が得られました。
 [...]、握力がより低いと(1標準偏差下がるごとに)、1年後のうつ症状への
経時的進行と関連していた。
(調整済みオッズ比1.13、95%信頼区間1.01-1.27、p=0.036)


握力が低いと、1年後の時点でうつ症状が発症している可能性が高くなると
いう結果でした。
また、握力測定の時点においても握力とうつ症状は関連していました。

 
握力は、一時点においても、長期的に見てもうつ症状と関連していました。
なぜ握力がうつ症状と関連しているかという点については今回の研究からは
不明ですが、うつ症状がどのような人に起こりやすいかといったことは心に
留めておく必要があるかもしれません。





http://medley.life/news/item/5631b93ef95ea15d047d4eda