りんご病に感染した人でヘモグロビンが少ない | アクティブエイジング アンチエイジング
[顔が赤くなるだけじゃない!
            「りんご病」のウイルスが妊娠中の異常の原因に]

(MEDLEY  2016年2月4日)


<妊娠中147人の検査から>
顔の赤い発疹で知られる伝染性紅斑(りんご病)の原因は、パルボウイルス
B19です。
このウイルスはほかにもさまざまな問題を起こします。

妊娠中の女性の検査に見られた異常が報告されました。



<妊娠中のウイルスと病気の関係>
パルボウイルスB19は、妊娠中に感染すると流産や胎児水腫の原因になる
ことでも知られています。

さらに、赤血球を正常に作れなくする働きもあります。

研究班は、妊娠中の女性147人を対象に、パルボウイルスB19の感染を反映
する抗体検査と、その他の検査を行い、ウイルスによる影響を調べました。




<感染した人でヘモグロビンが少ない?>
次の結果が得られました。
ヘモグロビン値はB19VのIgG抗体が陽性だった患者で、陰性だった患者に
比べて有意に低かった。


パルボウイルスB19の抗体があり、感染の可能性があるという検査結果の
人で、血液にヘモグロビンが少ない傾向がありました。

ヘモグロビンは血液の中で酸素を運ぶ物質で、ヘモグロビンが少なく、脳など
全身が酸素不足になる状態が貧血です。

パルボウイルスB19が特定の場合に貧血を急激に悪化させることも知られて
いますが、この研究では感染した人全体が貧血に近づいていることが示唆
されました。


パルボウイルスB19は大人にも感染し、深刻な事態を引き起こすことがあり
ます。
妊娠中は発熱している人に近づかないなどの対策が勧められています。

ここで報告されたほかさまざまな面で危険性があり、注意が必要です。




https://medley.life/news/item/56af47725059f10f008b4584