[思春期にニキビで悩まされた人は将来皮膚がんになる危険性が高い]
(IRORIO 2015年01月20日)(さえきそうすけ)
ニキビは青春のシンボル!などと悠長なことは言っていられない可能性が出て
きた。
というのも、米ボストンにあるブリガム・アンド・ウイメンズ病院Mingfeng
Zhang医学博士らが行った調査で、女性に関して10代の頃のニキビと将来の
メラノーマ(黒色腫)との強い関連性が明らかになったのだ。
<ホルモンバランスの崩れが関与?>
同医学博士らによると、思春期ニキビはホルモンのバランスが崩れることに
より発症するが、ホルモンバランスの崩れはニキビ以外にも様々な病気の
原因になるという。
そこで同じく、ホルモンの乱れがもたらす“がん”の発症にも関係している
のではないか?と仮定した上で、99,128人の女性看護師を対象に20年間
追跡調査を実施。
<思春期ニキビが深刻だった人はメラノーマのリスク増>
その結果、10代の頃重度のニキビに悩んでいた人は、大人になってから
メラノーマになる確率が大幅に上がることが明らかに。
メラノーマを含む、乳がん、甲状腺がん、大腸がんなど全8種類のがんに
ついて、それぞれの危険因子を踏まえ計算したところ、メラノーマに関しては
重度の思春期ニキビとの強い関連性が疑われた。
ちなみにこれまでの研究で、思春期のニキビはホクロとして残る確率が高い
ことがわかっている。
同医師らはこの点を含め、更なる調査研究を続けたいとしている。
http://irorio.jp/sousuke/20150120/197129/