2020年、リサイタルのシリーズ「川島素晴 plays...」を始動しました。

初回は「肉体」、そして第2回は「無音」と、

毎回異なる題材によるリサイタルという、前代未聞のリサイタルシリーズ。


その第3弾は、

 

“法螺貝(ほら貝)” 

 

となります。

 

 

 

川島素晴 plays … vol.3 “法螺貝”
2021年4月27日  (延期)
   →7月1日(木)19時開演(18時15分開場)21時終演予定
杉並公会堂 小ホール(荻窪駅北口徒歩7分)アクセス

 

入場料 一般2000円 学生1000円

*チケットは全て以下のフォームでお申し込みください。
(お申し込みは当日、7月1日の午前中までにお願いします。→締め切りました

 

 

<曲目>

1)ジョージ・ブレクト/Saxophone Solo(1962)→解説
2)ジョン・ケージ/THIRD CONSTRUCTION(1941)→解説
      打楽器共演:亀尾洸一、真野宏樹、三塚佑馬
3)金ヨハン/Mediated Meditation(2021/委嘱新作初演)→解説
4)ジョン・ケージ/INLETS(1977)→解説
      法螺貝共演:中川俊郎、金ヨハン、ささきしおり
5)ヴィンコ・グロボカール/RES/AS/EX/INS-PIRER(1973)→解説
      ー休憩ー

6)ジョン・ケージ/龍安寺(1985)法螺貝独演版 →解説
7)川島素晴/ほらほら、ホラの法螺がちらほら(2021/新作初演)→解説
8)ジョン・ケージ/Two3(1991)より →解説
      笙:田島和枝
9)中川俊郎/ “Dies irae”  (『怒りの日』) 独奏法螺貝 他のための

                (2021/委嘱新作初演)→解説

 

 法螺貝、他:川島素晴   音響:磯部英彬

 


 

(一部情報では3月開催日程も告知しておりましたが、緊急事態宣言延長を受けて4月27日に延期致しましたのでご注意ください。→7月1日に再延期となりました。


法螺貝は、私にとって大切な楽器です。一柳慧コンテンポラリー賞を受賞した、アンサンブル室町による委嘱作品《ギュムノパイディア》では、自ら法螺貝パートを担当しておりました。また、昨年3月、NHK Eテレ「沼にハマってきいてみた」の激レア楽器特集では法螺貝演奏を披露、りんごちゃんを伴奏するかたちで「贈る言葉」を演奏しました。
このリサイタルシリーズでは初となる「楽器」の登場ですが、実は、全曲を通じて「吹く」わけではありません。
ジョン・ケージは、その初期から法螺貝を使用していましたが、当初は普通に「吹く」楽器としての使用でした。しかしその後《INLETS》では、法螺貝に水を入れて音を出すという方法で多数の法螺貝を使用します。2017年にはこの作品を含むケージ特集を企画しており、そのときから多数の法螺貝を収集して現在に至ります。

(現在、全44個を揃えております。チラシ画像は合成?との質問も受けましたが、リアルに並べて撮影しております。)

 

 

リサイタル第1回「肉体」で最も話題になった演目の作曲家ブレクトの作品で開始、第2回「無音」で軸となった作曲家ケージの作品を間に挟む形で進行していきます。全体に配されたケージの作品4曲を通じて、その法螺貝使用法の変遷を辿ります。
そして、前半は第1回「肉体」の軸となったグロボカールの作品(金管なら何でも演奏して良い作品ではありますが、果たして法螺貝で可能なのか?!)で締めます。

 

自作の新作に加え、金ヨハンさん、中川俊郎さんへの委嘱による、全3曲の新作初演も行います。

 

たぶん最初で最後の「法螺貝」リサイタル。
お見逃しなく!

 



川島素晴(作曲家/法螺貝奏者)
東京芸術大学、同大学院修了。1992年秋吉台国際作曲賞、1996年ダルムシュタット・クラーニヒシュタイン音楽賞、1997年芥川作曲賞、2009年中島健蔵音楽賞等を受賞。また、2017年一柳慧コンテンポラリー賞等を《ギュムノパイディア》で受賞、当該作品の初演時には法螺貝を自ら演奏していた。作曲活動の他、いずみシンフォニエッタ大阪プログラムアドバイザー等、現代音楽の企画・解説に数多く携わり、テレビ朝日「タモリ倶楽部」(2016年9月)、同「題名のない音楽会」(2019年11月から計6回)、日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」(2020年9月)に現代音楽等の解説者として登壇。NHK Eテレ「沼にハマってきいてみた」(2020年3月)では法螺貝の演奏も披露、りんごちゃんと共演。2017年より作品個展シリーズ、2020年よりリサイタルシリーズを定期開催。アンサンブル東風での指揮活動等、様々な演奏活動も行う。日本作曲家協議会副会長。国立音楽大学及び大学院准教授、尚美学園大学講師。

 


 

シリーズ公演情報

<作品個展シリーズ>

2017年8月9日(水) 川島素晴 works vol.1 by 菊地秀夫

2018年8月9日(木) 川島素晴 works vol.2 by 神田佳子

2020年9月17日(木) 川島素晴 works vol.4 by 木ノ脇道元
2021年9月2日(木)

→2022年9月に延期となりました。 川島素晴 works vol.5 by ROSCO

2023年秋 川島素晴 works vol.6 by 中村仁美

 

<リサイタルシリーズ>

2020年3月24日(火) 川島素晴 plays... vol.1 “肉体”

2020年8月1日(土) 川島素晴 plays... vol.2 “無音”
2021年7月1日(木) 川島素晴 plays... vol.3 “法螺貝”(本記事内容)
2022年4月28(木) 川島素晴 plays... vol.4 “100均グッズ”
2023年3月 川島素晴 plays... vol.5 “自作陶器”

2024年3月 川島素晴 plays... vol.6 “スライドホイッスル”