【米国大学スカラーシップ協会】FAQ(5)レベルの低い大学ばかりではないですか?
5. レベルの低い大学ばかりではないですか?
アメリカの大学は4200以上あります。国土も日本の25倍もあります。ニューヨークとロサンゼルスは約4,500キロ、同じカリフォルニア州にあるロサンゼルスとサンフランシスコも約600キロ(東京と大阪は約500キロ)離れています。従って、ニューヨークにいる人が、ロサンゼルスの大学を目指す、というのは大学院ではありますが、学部課程ではほとんどありませんし、他州の大学については知られていないことすらあります。
例えば、ヒラリークリントンさんや女性で初めて国務長官になったオルブライト元国務長官が卒業した名門Wellesley Collegeやアメリカ第30代大統領カルビン・クーリッジ、「少年よ 大志を抱け!」と言った札幌農学校(現北海道大学)初代教頭のクラーク博士、キリスト教思想家・文学者内村鑑三氏らが卒業したAmherst Collegeなどアメリカを代表する名門リベラルアーツ大学ですら、カリフォルニア州の住民には、進学先の候補にならず、あまり知られていないのが現状です。
また、アメリカの大学は、教育目的、教育内容からリベラルアーツカレッジ、総合大学、専門・単科大学に大別され、比較する共通の指標がないため、日本で大学評価に使われているようなランキング(偏差値)は存在しません。また、大学院をGraduate、学部課程をUndergraduateと呼ぶように、学部課程で幅広い教養を身につけ、大学院で専門課程を学ぶという教育理念の違いもあり、学部課程の大学間には、日本人の気にするような『レベル』意識はあまりありません。それよりも自分がどのような教育を受けたいかを良く考えてその指標にあった大学を選ぶ傾向があります。
アメリカでは、学部課程を卒業した後、大学院に進学する際や、就職する際に重視されるのは、日本のような「大学名」ではなく、成績(評定平均値)が重要視されます。どんなにランキングの高い大学を出たからといっても成績が悪ければ高い評価を得て、就職や大学院進学に有利になることはありません。逆に、知名度の低い大学であったとしても、良い成績で卒業していれば、就職や大学院進学時に有利に働きます。従って、アメリカの学生は、入学した大学でどれだけ良い成績を取るかが将来を大きく左右するため、大学選びは、大学名だけでなく、「自分が勉強するために必要な環境が整っているかどうか」即ち、1クラスの人数や、教授陣の充実度、スタッフや教授サポート内容、図書館や運動施設等の充実度など様々な観点から自分にあった大学を選びます。
US Newsという雑誌が毎年発表しているランキングでは、日本の入学難易度を示す偏差値ではなく、学術面の評価、学生の定着率、教授陣の充実度、新入生の質、教育予算、卒業実績、卒業生の寄付率など様々な観点から大学の質を評価しています。
ちなみに、プログラムに参加している大学の多くは、伝統あるリベラルアーツ系の大学で、US News等が出しているランキングでも高い評価を受けている大学が多く参加しています。