前回の続きで、ビーム兵器が最強の矛ならば、最強の盾であるIフィールドについても考えてみよう。
Iフィールド自体は、別に対ビーム兵器のバリアーとして開発されたものではないらしい。
元々、モビルスーツの熱核反応炉に利用されていた技術で、モビルスーツ誕生(正確にはモビルスーツが作られた後に 熱核反応炉をエンジンとして載せたんですが、熱核反応炉の小型化に利用されたということは、もうちょっと前から原理は存在してた?)の頃には、Iフィールドは存在してたことになる。
まぁ、だからこそ 連邦・ジオン共にソロモン辺りから、ビーム撹乱幕を使えたのだろうし、共通の技術として持っていたのだろう。
ビーム撹乱幕自体は、ミサイルにミノフスキー粒子をミサイルにつめてガス状に展開させることで、ビーム(メガ粒子)が通過しようとするとき、拡散させられ威力を失うというものらしい。
・・・どうもおかしい?? ミノフスキー粒子だけで ビームを防げるなら、ミノフスキー粒子の濃度が濃いところでは、ビームの威力は落ちるはずであり、拡散するという原理で考えれば、ビームの軌道が安定しないことになる。
ということで、私的解釈で申し訳ないが、ビーム撹乱幕もある程度のエネルギーを与えてIフィールド状態を作っていると考えれば、納得がいく。
ガス状の中にエネルギー(主に電力)と共にミノフスキー粒子を放出し、ある程度の時間でエネルギーは切れるため、その効力を無くすなら、自然である。
で、Iフィールドというのは、ミノフスキー粒子を散布しながら そこにエネルギーを供給し続けることで、ビームを無効化する空間を作り上げる装置だとすれば、その空間の大きさによって必要となるエネルギーも増大し、ジェネレータの出力も大きくなるということになる。
ちなみに、
ビグザムが 140,000Kw 59.6m
デンドロが 38,900Kw 73.0m(砲含まず)
ノイエが 75,800Kw 76.6m
・・・・ デンドロとノイエの出力って低くないか?デンドロに至っては、ブラウ・ブロの半分近い・・・
3年間の技術進歩で、ものすごく効率が良くなったのか?w
大きさ的に、フィールドの空間としては ビグザムより大きいハズなんですが・・・
そして、Iフィールド最大の謎・・・
ビームを防ぐのに、ビームサーベルは防げないのは何故か?
元々、ビームサーベル自体の原理がイマイチ怪しいw
ビームをIフィールドによって収束させ、刀身状にしているとどっかに書いてあったけど・・・
その原理から考えたら、ビームライフルなんか比べ物にならないくらいのエネルギーが必要で、ビーム出しっ放し状態・・・しかもそれが、エネルギーCAPで行われているとなっている。
ウィキペディアで調べてみると、Iフィールドで刀身状に作った空間に、メガ粒子を充満させたものとなっていた。
・・・ん~、刀身状の空間に充満させるってことは、Iフィールドでかなり自由な形状の空間をビームサーベル程度の大きさの装置で作り出せるということになる。しかも、ジムでも装備可能なジェネレータ出力で・・・
まぁ、その原理が正しいのであれば、Iフィールドでは ビームサーベルは防げないのは間違いではない。
Iフィールドがメガ粒子に対して、指向性があるとして、
となり、ビームサーベルの場合は、
となって、Iフィールド同士で 影響なくすり抜けることになる。
もっとも、TVシリーズや劇場版でのビグザムは、スレッガーが特攻して ダメージを負った状態で、一説には稼働時間が短い(ジェネレータの冷却が追いつかない)という話もあり、既にIフィールドを発生出来ていなかったかも知れない。
ゲームでは、設定上 実弾兵器が有効なのは間違いないが、格闘攻撃でビームサーベルを無効化してしまうと、攻撃手段がなくなってしまうため ビームサーベルがIフィールドに無効化されないようになっているだけかも知れない。
(実際にIフィールドに対して、ビームサーベルが有効というシーンは存在してなかったと思う)
結論、Iフィールドは胡散臭いが、ビームサーベルの方がもっと胡散臭かったww
余談ではあるが、ウィキペディアで、サイコミュについても ミノフスキー粒子のところに載っていたので紹介しておこう。(ミノフスキー通信として紹介)
ミノフスキー粒子によって、ほとんどの通信手段が無効になるのに、エルメスがビットをコントロール出来た理由は、ミノフスキー粒子を媒介とし、それを振動させることで通信を行っていたらしい・・・
だから、エルメスがビットを使うと「ラ・・・ラ・ラ・・・ラ」という音というか声が聞こえていたのだという。
ブラウ・ブロやジオングでは、有線式なので その音は聞こえない。
アムロがNTだったから、「そうか!コントロールをっ」と言って ビットを狙撃するシーンがあったが、サイコミュという装置でNTの意思を信号化して ビットに伝えていたのに、サイコミュなしでアムロはその信号を変換してしまっていた。
・・・「ラ・・・ラ・ラ・・・ラ」と聞こえる音と合わせて考えると、モールス信号に近いレベルの簡単な制御信号だけしか、通信出来なかったのか?(それで複数のビットをコントロールしているのも、すごいがw)
その結果、サイコミュの通信の発信源を見つけてララアに接近し、サイコミュ装置を持たないガンダムで サイコミュの回線に割り込んで、ララアと会話してしまうアムロww
最終回では、サイコミュとか関係無でテレパシーを送れる様になってしまっていたっけw
サイコミュは、そのミノフスキー通信を使って ビットを制御していたのと同時に、ビットからの映像信号なども パイロットにフィードバックし、その情報から 空間把握能力で、敵を攻撃していたハズである。(NT能力の差で、同時にコントロール出来るビットの数が違うらしい)
そこに、サイコミュも持たないアムロが、いきなり回線ジャックよろしく 語りかけてこられては、まともにビットの操作など出来ないだろうw
ということは、対サイコミュとして、ミノフスキー通信で妨害を行えば、サイコミュ兵器は 使えないということになる。
混線させてしまえばいいわけだw
また、ミノフスキー粒子を媒介としている以上、ミノフスキー粒子がある程度の濃度でないと 通信が行えないのではないか?という疑問もある。
ブラウ・ブロとジオングが有線式だった理由としては、NT能力の問題と ジオングの場合、サイズ的な問題で ジェネレータの搭載が出来なかったというのが、正論だろう。
(ジオングはモビルスーツとして設計されていたので)