私の父は74歳の時にアルツハイマー型認知症と診断された。72歳の時にも検査をしていたけれど2年で一気に症状が進んだ。

本人の自覚していた物忘れとは全く違う症状が出た事で孫の私の娘が心配して検査することになった。

具体的に言うと、勘違いやうっかりしているのとは異なり、本人が全く疑うことなく違う事をする。

漢字の間違い、時間の把握の間違い、ドリンクバーとサービスのサーバーの区別がつかなくなったり、猫の缶詰を人が食べて良いものと区別がつかない。MRIを撮ると著しく脳の萎縮が進んでいてその検査結果を受けて車の運転を禁じられた。

進行を遅らせる薬はとても眠くなると言っていたけれど真夜中に起きてしまうとそれから寝付けなくなり、出かけようとするのを止めることが大変だと母が漏らしていた。

認知症は一昔前は家族の恥のような扱いで相談できる機関も少なく介護する家族の負担が半端なかったけれど、今は認知症を受け入れてくれる施設も増えている。お金が高いからと二の足を踏む人も居るでしょうけれど、自宅で生活していてもお金かかります。

どういうことかと言うと、自分で買ったものを忘れるので重複したものを次々買ってくる。使い方を忘れるのでものを壊す。ご近所さんに迷惑をおかけするので謝罪に贈り物をしなきゃならなくなる。身体の不調を説明出来なくなるので病院をいくつも通い、あげく出禁になるので初診料がかかる。素人が老老介護できる病気じゃないんです。本人が一番かわいそうな状況になるので家族は早く病気だと認めて助けてくれる機関に繋げてあげる事をお勧めします。