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今回は脚本が物凄く惜しかったアクション映画をご紹介します。



ファースト・キル


主演:ヘイデン・クリステンセン 『スター・ウォーズ』シリーズ


出演:ブルース・ウィリス 『ミスター・ガラス』『エア・ストライク』『デス・ウィッシュ』『レッド・ダイヤモンド』『ダイ・ハード』シリーズ/ゲシン・アンソニー 『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズ『エンド・オブ・ザ・フューチャー』/メーガン・レナード 『ギャング・イン・ニューヨーク』/タイラー・ジョン・オルソン 『マローダーズ 襲撃者』『レッド・ダイヤモンド』『大脱出2』『デス・ショット』/ウィリアム・デメオ 『ギャング・イン・ニューヨーク』


・概要

この映画は殺人事件を目撃したことで幼い息子を誘拐された父親が、過酷な戦いに身を投じるクライムアクション映画で、主演は『スター・ウォーズ』シリーズなどのヘイデン・クリステンセン。監督は『大脱出2』『マローダーズ 襲撃者』『エクストラクション』『キッズ・リベンジ』などでお馴染みのスティーブン・C・ミラー。特集上映『未体験ゾーンの映画たち2018』にて劇場公開された作品です。


ジャケットや予告編では、『ダイ・ハード』シリーズでお馴染みのブルース・ウィリスをメインにして宣伝しているのですが、中身は主人公のウィルを演じているヘイデン・クリステンセンと強盗犯のリーバイを演じたゲシン・アンソニーが多く活躍している映画です。なので、ブルース・ウィリスはちょい役で出演する感じでした。しかし、ブルース・ウィリスは後半にちゃんとしたアクションシーンもあるので一応見せ場は有りました。

『大脱出2』の監督ということもあり、映画は手堅く作られていて、BGMが効果的に挿入されていて、なおかつ緊迫感があってそこそこ楽しめました。主人公のウィルが息子を奪還するという話ではある一方で、いじめられっ子である主人公の息子、ダニーが強盗犯のリーバイを通して心の成長を遂げるお話でもあり、観ててとても勇気を貰えそうな作品でした。

しかし、脚本は物凄く惜しい仕上がりになっていて、ラストにもうちょっと一捻り欲しかったなぁと思ってしまいました。物語に登場する事実上の悪役が少し控え目だったのは良かったのですが、その悪役がベラベラとウィルに分かりやすく自分は悪役だと言わんばかりに喋るので、非常にベタなストーリー展開になっていました。

ただ、私はアクション映画をあまり観ない人間なのですが、結構、物語は良かったので、普通にオススメしやすそうな作品ではありました。少なくとも強盗犯のリーバイとダニーが会話するシーンだけでも何十回でも観れるぐらいいい映画ではありました。





リーバイ・バレットという男性が地下に掘った穴から銀行の倉庫の中へとやって来ます。穴から部屋の中を覗いたリーバイは防犯カメラが停止しているのを確認すると、実行に移します。



アメリカ ニューヨーク州


ところ変わって、ダニーという少年が学校で格闘家のフィギュアと囚人のフィギュアを使ってごっこ遊びをしていました。ダニーが遊んでいると、背後から苛めっ子がダニーを殴っていじめます。

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その頃、ダニーの父、ウィル・ビーモンはウォール街の証券会社で仕事をしていました。仕事をしていると、妻のローラから電話が入ったので、ウィルは電話に出ました。

ローラは電話でダニーが苛めっ子に殴られたことをウィルに報告します。ローラは病院で看護師の仕事をしていたこともあり、「父親が必要よ。」とウィルが学校に行ってダニーの面倒を見るよう頼みました。しかし、ウィルは電話を切ると、同僚にローラに断りの電話を入れる頼み、仕事を優先してしまいます。


その日の夕方、ウィルが帰宅すると、ローラが真面目な顔をしてウィルの顔を見つめていました。ローラは「殴られるのは4回目よ。」とウィルに伝えます。

考えた末、ウィルは家族写真を見つめると、1階の物置部屋に行って亡き父親の形見のライフルを手に取ります。


週末、ウィルは有給休暇をとって、家族3人で旅行に行くことにしました。行き先は父親が死んで、ウィルが10歳のときまで暮らしていた故郷の田舎町です。故郷にはドッティおばさんが暮らしています。


アメリカ ペンシルバニア州


ウィルたちは故郷であるペンシルバニア州に行きました。街に到着すると、ウィルはひとりで必要な物を買ってから車に戻りました。

買い物をした際、ビーモン家はウィルの不注意で地元のパトカーとぶつかりそうになります。注意しようと、パトカー地元警察署の署長で、死んだ父親の親友だったマーヴィン・ハウエルがウィルのところにやって来ます。

ウィルとハウエルはお互いに自己紹介を済ませると、ウィルは自分の不注意でパトカーにぶつかりそうだったことを詫びました。ハウエルはウィルのしたことを許し、ウィルが故郷に来た理由をハウエルに伝えます。ハウエルは別れる前、「気をつけてほしいことがある。」と話を切り出すと、「銀行強盗が発生した。解決するまで警戒しろと皆に言っている。」とウィルに注意喚起します。

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ハウエルと別れたあと、ウィルたちはドッティおばさんの家に向かいました。ドッティおばさんはウィルたちを快く迎え入れると、「私のを使って。」と自分の軽トラを使うようウィルに求めました。ウィルたちはおばさんの家の離れに泊まります。

一方、ハウエルは部下の警察官、リッチーを飲食店に呼び出しました。ハウエルは食事をしたあと、「話ってなんだ?」とリッチーに聞きました。

(この時点でウィルとリッチーがかなり怪しい行動を取っているように思える。)

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昼頃、ウィルはダニーを連れて庭に出ました。庭に丸太と缶詰、そしてライフルを用意すると、ダニーに操作方法を教え込みました。庭には丸太を、缶詰を
丸太の上に設置します。

ウィルは父親の形見のライフルをダニーに見せました。ダニーがライフルを持つ前、ウィルは「全部は3つある。安全に!安全に!安全にだ!」「危険な武器だ。くれぐれも慎重にだ。」とライフルを使う際のルールを守るよう約束させます。

ウィルはまず、ダニーにライフルの構え方や装填のやり方を教え込みました。一通り教えると、ウィルはライフルに3発の銃弾を入れてからダニーに渡します。
ダニーは銃を構えると、標的である遠くの缶詰を撃とうとしましたが、2発とも当たりません。

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すると、3発目でようやく缶詰に当たったので、ウィルとダニーは喜んでハイタッチしました。その後、ウィルは「絶対に銃口を人に向けるな。」とダニーに約束させると、ウィルとダニーは夕食に行こうと、おばの家の離れに行きました。


夜、ローラはウィルに対して心配そうな顔を見せながら「ダニーはダニー、変わる必要なんかない。いじめられるのはあの子が弱いからじゃないの、問題があるのはいじめる方よ。」と言いました。ウィルは「立ち向かうことを学んでほしい。」と答えますが、ローラは「あの子が嫌がったら無理に撃たせないで。」と注意しました。


早朝の4時、ウィルは寝室にいるダニーを起こすと、おばさんの車を使って森へシカ狩りに出かけました。ウィルとダニーは車から降りて歩きましたが、雨が降り始めます。

ウィルとダニーはシカを探していましたが、何時間探しても見つかりません。森を歩いている途中、バギーを見つけたウィルはほかに人がいることを知ります。

道すがら、ダニーはツリーブラインドという狩猟のために設置された、高い位置の小屋を見つけました。ダニーが「あれなに?」と聞くと、ウィルは「ハンターが身を潜め、上から獲物を狙うんだ。お目当てのシカを何日も待ったりする。」と説明します。

暫く道を歩いていたウィルとダニーは小屋の前で休憩をとりました。ダニーは「朝からずっと森の中にいるけど、一頭も見ていない。」と話しますが、ウィルは「見つけるまで辛抱強く待つんだ。」と言いました。

間も無くして、シカが遠くから現れました。ウィルはダニーにライフルを持たせると、ダニーはウィルの指導に従ってシカに狙いを定めました。しかし、人の声に気づいたシカは逃げ出してしまいます。


ウィルは「先に来てた人たちかなぁ?」とつぶやきましたが、小屋の向こうからあやしげな男性ふたりが現れたので、ウィルとダニーは身を潜めます。

小屋の向こうでは銀行強盗をしたリーバイともうひとりの男性、チャーリーがお金のことで揉めていました。「待ち合わせ場所に車が停まっていたんだ。運転手に姿を見られた。だからバックは別のところに隠した。」と話しますが、チャーリーはリーバイに拳銃を突きつけたまま現金が入ったバックの居場所をリーバイに求めます。

リーバイは挑発しましたが、チャーリーは拳銃でリーバイの頭を殴りました。リーバイは「今日欲しいのか?じゃあ案内する。俺の取り分を貰ってからそれでおしまいだ。」と言いましたが、チャーリーは現金が入ったバックの在処を求め続けます。そこで、リーバイは現金が入ったバックを取り出すためのカギをチャーリーに見せると、「どっちみち俺を殺すんだろ。」と言ってカギを森の中へ放り投げました。ウィルもダニーも放り投げたカギがどこに落ちたかを認識します。

怒ったチャーリーは銃を突きつけたまま、リーバイの肩を狙撃しました。リーバイは倒れましたが、その光景を見たダニーは思わず声を上げてしまいます。人の声に気づいたチャーリーは目撃者がいることに気づき、声がするほうに向けて拳銃を発砲します。

ウィルはダニーに小屋の前にいるよう求めましたが、ダニーは反射的に逃げ出します。チャーリーがダニーに向けて発砲しようとしているのを見たウィルは咄嗟にライフルでチャーリーを狙撃しました。

ウィルは「そこから動くな。」とダニーに指示すると、チャーリーの遺体の前に行きました。ウィルはチャーリーを仰向けにしましたが、チャーリーが警察官だったことを知って驚きます。

その直後、ダニーは死んだと思っていたリーバイが息を吹き返しているのを遠くから見つけます。リーバイが動いているのを見たウィルは手当てが必要だと考えます。ダニーは「この人がさっき投げたものはどうする?」と言いましたが、ウィルはリーバイの命を最優先し、おばの家の離れに連れて行くことにしました。

ウィルとダニーはリーバイを連れておばの家の離れへと向かいました。ウィルはリビングのソファーにリーバイを寝かせたあと、リーバイがもうひとりの男性と森で揉めてたと報告します。

ローラは「もうひとりの男はどこに?」と聞くと、ウィルは殺したことを認めたうえで、正当防衛だと主張します。

ウィルは一通り事情を説明し終えると、ローラに手当てを頼みました。ローラはウィルに包帯とガーゼを持ってくるよう求めると、工具箱からペンチを取り出しました。

ペンチを沸騰したお湯で温めたあと、ローラは熱したペンチを使って銃弾を取り除き、傷口を手当てしました。

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ローラがおばさんの家で救急車を呼ぶ前、ウィルは「人に知らせる前に彼に事情を聞きたい。目覚めるまで待とう。」と言ったうえで、殺した相手が警察官だったことを明かしました。それを聞いたローラは顔色を変えます。

ウィルが言ったものの束の間、ローラはおばさんの家に行って相談しようとしました。しかし、ドッティおばさんは「昼食後に戻ります。」という置き手紙を置いて、家を留守にしていました。

その間、リーバイはソファーで意識を取り戻しました。考えた末、リーバイはダニーを人質にとって、ペンチでウィルを脅しました。ウィルはライフルをリーバイに向けると、リーバイにダニーを解放させるよう求めましたが、リーバイは断ります。

リーバイはライフルを置くようウィルに指示すると、「早くしないとサツがあの場所へ駆けつける。」と言って自分が森の中に投げたあのカギが必要だと主張します。ウィルはリーバイを説得したうえで、「だったら僕を連れてけ。僕もカギが落ちたのを見た。」と言いました。

かくして、ウィル、ダニー、リーバイの3人はカギを見つけようと、おばの車に乗り込むことにしました。ウィルたちの行動に気づいたローラがウィルを呼び止めましたが、運転席に乗っていたウィルは車を発進させます。

森の中に到着する前、ウィルは「一体何があった?」と聞くと、リーバイは多くは語らなかったものの、「あんたらに恨みはない。ただサツが来る前に、あそこに戻らないと。済んだら家に帰りゃいい。」と言います。

森の中に到着すると、ウィルは死体を見せたくないという理由でダニーを車内に残すようリーバイに頼みました。リーバイはその頼みに承諾し、ウィルはダニーに「ドアをロックして何かあったらクラクションを鳴らすんだ。」と指示しました。リーバイは「逃げられちゃ困る。」と言ってウィルのおばの車のカギを没収します。

ウィルとリーバイはカギの落ちている場所に向かいました。ウィルとリーバイは現場でカギを拾おうとしましたが、そこにリッチー警部が「動くな!」と銃を突きつけてウィルとリーバイを呼び止めます。ウィルは「やめてくれ。」とリーバイに求めましたが、ダニーがクラクションを鳴らしたので、リーバイはライフルでウィルを殴ってからライフルを突きつけると「後で町にある掲示板を見るんだ。メモを残しておく。」と言い残しておばの車に向かいます。

ウィルは車に向かうリーバイを追いかけましたが、リッチーは車の窓に向けて拳銃を発砲させます。ウィルは「中に息子が乗っている!」とリッチーに言います。ウィルは追いかけましたが、リーバイはダニーを乗せたまま、車で逃走します。

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ウィルはなんとかリーバイを追いかけようと、バギーのところへと向かいました。リッチーはウィルの行動に気づいたため、ウィルを追いかけます。

ウィルとリッチーはバギーに乗ってリーバイを追跡しました。暫く追いかけていると、リッチーがリーバイの乗っている車に向かって発砲したため、ウィルは「撃つな!」と注意します。

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ウィルはリーバイの乗っている車を目と鼻の先まで追いかけましたが、バギーから転倒したため、車を見失ってしまいます。リッチーはウィルに近づくと、「動くな!」と言ってウィルに銃を突きつけました。ウィルは「車に息子が乗っている。」と改めて答え、リーバイと一緒にいた警察官は死んだことも明かします。


ウィルがリッチーに捕まったことで、地元警察は現場に駆けつけ、チャーリーの遺体を発見します。現場の前で休んでいたウィルは妻であるローラと再会を果たします。再会すると、ウィルは「今朝誰かに話したか?」とローラに確認します。ローラは警察にまだこのことを話していないようでした。

一方、ハウエルは現場でリッチーに「銃声を聞いた者はいなかったか?」と聞くと、リッチーはウィルを人指し指で差したうえ、目撃者がウィルであることを伝えます。

その様子を見ていたウィルはローラに「君は人が撃たれたことも知らず、誰も手当てをしていない。」と言い、口裏を合わをしました。そのうえで、リーバイと取引をしたことをローラに明かします。

ほどなくして、ハウエルがウィルのもとへとやって来ます。ウィルは「息子を狩りに連れ出したら、2人の男が現れて、1人にライフルを奪われた。」とハウエルに言いました。そして、「それから2人同時に撃ち合った。その後、警官が何発か撃って、小屋に当たった。」と言います。

ウィルがなんとか嘘の供述をハウエルに言ったあと、ハウエルは何かあった時のためにと、ウィルたちにトム・デイビス巡査を紹介しました。ハウエルはウィルたちと別れると、部下であるリッチーに当時のことを確認したうえ、「彼は嘘をついてる。何のために嘘をついてるのかは分からない。」と怪しみます。

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その後、ウィルとローラはおばの家の離れに入りました。ウィルは「絶対に連れて帰る。」とローラに誓います。




その頃、リーバイはダニーを連れて、車を走らせていました。車中でリーバイは「危害を加えたりしない。」と約束しますが、ダニーは「誘拐犯はみんなそう言う。」と言い、不安がります。


暫くして、リーバイは森の中に車を停車させると、リーバイはダニーを連れて隠れ家に向かいました。その道すがら、ダニーは携帯ゲームをしながら歩いていたので、リーバイはダニーにゲームの話をしました。リーバイは格闘ゲームが得意なのですが、ダニーは「そういうのは親に禁止されている。」と答えます。は「大人になったらやるといい。あんなクソ面白いゲームはない。」と勧めたうえ、自分の口の悪さを詫びました。ダニーはリーバイと話してみるうちに、次第にリーバイが意外と優しい人物であると認識します。


隠れ家の中に入ると、リーバイの恋人、アデル・ファンションがリビングで帰りを待っていました。どうやらこの家はアデルの実家のようでした。ダニーはアデルと会話しているリーバイに「おしっこがしたい。」と言ってトイレに向かいました。

ダニーはトイレに行きましたが、その途中でベッドで寝たきりになっているアデルの母親、メイベルが酸素マスクをして眠っていました。メイベルの側にあったテレビにはニュース番組が流れていて、リーバイが起こした強盗事件についての続報が報道されていました。


メイベルの前を通りすぎると、ダニーはトイレの中に入りました。ダニーはトイレの窓を確認しつつも、リーバイとアデルの会話に聞き耳を立てていました。ほどなくして、リーバイがトイレのドアを叩いてダニーを訪ねました。

ダニーはトイレから出ると、寝たきりになっているメイベルに目をやりました。リーバイはダニーにメイベルを紹介すると、メイベルはダニーに穏やかな顔を示しました。

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ダニーがメイベルの病気について聞くと、リーバイは「足腰が悪くて、糖尿病で、慢性腎不全を起こしている。腹に36キロの腫瘍がある。」と答え、ダニーは「36キロ?僕よりも重い。」と答えます。リーバイは「医療保険があってもまともに治療が受けられない。」と言います。


ダニーがリーバイが持っている格闘ゲームで遊んでいる間、リーバイはダリルという男性に掲示板にメモの掲示を電話で頼みます。


夜、ウィルはローラとドッティおばさんの3人で食事をしたあと、カギを探しに外出の準備をします。ローラから事情を聞いていたドッティおばさんはウィルに「気をつけて。この町で事件が起こるのは珍しいからハウエルは事件を解決したがっている。是が非でも。」と言い、もう自分の車のカギをウィルに渡しました。

(ドッティおばさんは2台か3台の車を持っているっぽい。)

ウィルはおばのジープを使って森の中に行きました。到着すると、ウィルは懐中電灯で辺りを照らしながらカギを捜索します。カギはなんとか見つかったものの、リッチーが銃を突きつけてウィルの目の前に現れます。リッチーはカギを要求しましたが、ウィルはカギを奪われないようにとリッチーと格闘します。

格闘の末、馬乗りにされたウィルは側にあった大きな石でリッチーの頭部を殴ると、ひるんでいるリッチーを手錠で樹木に括りつけました。ウィルは森の中を去り、掲示板のほうへと向かいます。


その頃、ダニーとリーバイは格闘ゲームで対戦プレイをしていました。ダニーとリーバイは格闘ゲームで意気投合し、仲を深めます。

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ダニーはゲームをしている際、「なんで銀行強盗をしたの?」とリーバイに問いました。リーバイはありがちな理由だと言ったうえで「メイベルに治療を受けさせたい。アデルとはじきに結婚するつもりだ。あいつの家族はメイベルだけ。だから俺にとっても大事な家族だ。」と言いました。強盗の理由はメイベルの手術代を捻出するためです。

ダニーは「銀行強盗はうまく行かなかった?」と聞くと、リーバイはチャーリーと揉めるまでのこれまでの経緯を話します。

「最初から変だった。嵌められたって気づけば良かったよ。トンネルから金庫に侵入し、バックに金を積めるだけだって話だった。手はずは全て整ってた。監視カメラは作動しない。盗むだけ。隔週木曜日に200万ドル以上積んでる輸送車が町に来る。街のお金2週間分だ。ここ50年ずっとだ。」

「それで、捕まったの?」

「いや、問題なく銀行を抜け出して、カネを置くはずだった口座に車を停めた。見慣れない車があった。目の前に廃鉱があって、誰もいないはずだ。ただの旅行者が一眠りしてただけかもしれないな。うっかりビビっちまって逃げ出した。まあ結果的についてたかもな。結局奴らはカネを奪って俺を殺すつもりだったんだ。」

(チャーリーと話していたのは見知らぬ車があって逃げ出したこと。事実上チャーリーはリーバイの銀行強盗を手助けし、裏切ろうとしたひとりに過ぎない。)


リーバイは話を終えると、ダニーと一緒に格闘ゲームを続けていきます。


一方、ウィルは町の掲示板の前に行ってリーバイの伝言を確認していました。掲示板を見ると、ウィルは「ハーフムーンロードの先 白い家」というメモ書きを見つけます。

同じ頃、ハウエルは部下にリーバイの家宅捜索をさせました。部下は部屋が荒らされていることやアデルが犯行当日の木曜日に行方をくらましていること、更に腫瘍関連の冊子が山ほどあったことを報告します。部下は「どうして少年を連れ去ったんでしょうねぇ?金があるなら人質をとる必要はない。」とハウエルに問いました。

ハウエルはリーバイがガンなのではないかと考え、近くの病院に電話をかけました。ハウエルは受付に「リーバイ・バレットという患者を探している。」と聞くと、受付は名簿をチェックしてから「メイベル・ファンションなら…。連絡先なら娘のアデルになってます。」とハウエルに伝えます。ハウエルはメイベルが病気であることを知ったうえで、アデルの家に向かいます。


ウィルは掲示板のメモ書きを頼りにリーバイの恋人、アデルの家に向かいました。ウィルは家の中に入りましたが、リーバイやダニーはいません。

家の中を捜索していると、ウィルはベッドで寝たきりになっているメイベルを発見し、驚きます。ウィルに何かを伝えたいのか、メイベルは目で何かを訴えています。

すると、ハウエルがアデルの家にやって来て、ウィルとハウエルは鉢合せになります。ハウエルは「ここで何してる?」と聞くと、ウィルは「息子を捜しに来た。」と答えます。ハウエルは「何か取り引きをしたのか?息子を引き換えに何かを渡すのか?」と怪しみますが、ウィルは否定し、ウィルの行動を察したハウエルは「警察に任せろ。」と言い聞かせます。

その直後、メイベルは微かな声でハウエルに「お水を飲ませて。」と頼みました。ハウエルは台所に行きましたが、デイビス巡査から「ビーモンは今朝の銃撃の件で嘘を言っている」という連絡が入ります。


ハウエルが台所にいる間、メイベルはウィルにリーバイからのメッセージが書かれた地図を渡しました。用紙には「郵便局へ 次に一人でここに来い」と綴られていました。

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銃撃の件での真相が分かったハウエルは水を持ってメイベルのところに戻りましたが、ウィルは既に立ち去っていました。ハウエルはメイベルに「あいつはどこ行った!」と詰問します。

(その後、メイベルは殺されたとみられる。)


その頃、リーバイたちはダニーを連れて森の中にある潜伏先へと向かいます。その道中、ダニーは「ipodを無くした。」とリーバイに訴えます。リーバイは「また親が買ってくれる。」と言いましたが、ダニーは「父さんと母さんに会いたい。」と本音を漏らします。

リーバイは「お前の親父だけど、チャーリーがしたことは決して簡単なことじゃない。お前を守るためにやった。」と言い聞かせたうえで、「学校で凄い体験を友達に話してみろ。」と言いましたが、ダニーは「話す友達はいない。」と言います。リーバイは「今回のこの話を聞かせてやったら、きっと友達ができる。」と言い聞かせます。その後、リーバイたちは潜伏先の地下室に入りました。

その頃、ウィルは郵便局の貸金庫に行くと、カギを使って金庫を開け、現金の入ったバッグを手に取りました。しかし、そこへハウエルがやってきて警官殺害と銀行強盗の幇助の罪で逮捕しようとします。

ハウエルはウィルは取り押さえますが、ウィルは罪を認めたうえで、正当防衛であると主張し、「警官2人(チャーリーとリッチー)とリーバイがお金を盗んだ。」とハウエルに明かしますが、ハウエルは「有り得ない。あの2人は兄弟で立派な警官だ。」と事実を否定します。

ハウエルは会話中、ウィルのズボンのポケットにあった待ち合わせの地図を奪います。ウィルは「リーバイに指示されたんだ。そこにカネを持っていけってね。それで警察に言うなと言われた。ならどうすれば良かった。」と説明し、ハウエルは「言うべきだった!」と反論します。それでもウィルは息子を救いたいんだ!と説明しますが、ハウエルは聞き入れてくれません。

ハウエルはウィルを連行しようと自分の車にウィルを乗せましたが、ハウエルは「カネを朝に届ける約束なら、遅れると怪しまれる。」と言い、ウィルに息子奪還のために協力する意向を示しました。


一方、手錠で樹木に繋がれたリッチーは手を傷つけながらも強引に手錠を外しました。リッチーは下着の裾を使って手首を止血します。その後、リッチーはドッティおばさんの家の離れに侵入すると、ベッドで寝ているローラを拉致し、連行します。

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翌朝、ダニーは目覚めると、地下室の中を見渡しました。ダニーはウィルの亡き父親のライフルに目をやりましたが、リーバイが目を覚ましたので、驚きます。

目覚めると、リーバイは「ビビってるんだろう?自分で行動するのは楽じゃない。」とダニーに言いました。アデルも同じタイミングで目を覚まします。リーバイはアデルに薪を探すよう頼みました。


同じ頃、ドッティおばさんは家の離れに行ってローラを呼びましたが、ローラが寝室にいないことに気づいて、慌ててデイビス巡査に助けを求めます。

また同じ頃、ハウエルはウィルを乗せてパトカーで森の中へと向かっていました。車中でハウエルは「この状況を楽しんでる。獲物を追う高揚感だな。」と明かし、「お前も分かるんじゃないのか?チャーリーを殺したことで。」と理解を求めます。

リッチーはパトカーの後部座席にローラ乗せて、森の中へ向かっていました。その道中、リッチーはデイビス巡査に連絡をかけましたが、ローラが暴れだしたので、リッチーは静かにするよう求めました。デイビス巡査は「今どこだ?」と訪ねましたが、リッチーが応答しないため、リッチーを怪しみます。

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その頃、アデルが薪を集めている間、リーバイとダニーは地下室で食事をしていました。リーバイはウィルとダニーが森に来ていたのは狩りで絆を深めるためだと察すると、ダニーは「学校である子でいじめられていて、だから父さんは狩りに行けば……。分からない。ムダと言っても聞いてくれない。」と自分の考えを話しました。

リーバイはダニーにいじめられない方法を伝授します。

「今のお前なら、充分苛めっ子に勝てるさ。本当だ。いいか、奴らの手口は決まってる。相手を脅して、怖がるのを待ってる。だから怖がらなければ、黙らせられる。今のお前なら絶対にそんな奴には負けない。テレビゲームをしてるときに思ったんだ。完全に集中して、相手を恐れずに向かってくやつなんだって。まるで内に力を秘めた強い戦士のようだった。そうやって苛めっ子に立ち向かえ。動揺せず、頭で状況を把握し、何が起ころうと対応する。心で決して恐れるな。お前がいじめれば苛めっ子は手が出せなくなる。真っ直ぐに相手を見据えてね、首を横に振れ。「お断り」だと。これで100回のうち99回は成功する。」

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リーバイの言葉を聞き入れると、ダニーは「チャーリーにやったみたいに、カギを投げたりしても?」と聞きました。リーバイは「あんな感じだ。」と言って苦笑すると、人質にして誘拐してしまったことを詫びました。


一方、ハウエルとウィルは森の中に到着します。ハウエルはウィルの前でウィルの父親のことを語りだすと、「あの日のことは忘れない。谷底で君の親父さんを発見したときは信じられなかった。無我夢中で崖から降りて駆けつけた。」ウィルの父親が事故で死んだ日を振り返ります。

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ウィルは「叫び声を聞いてた。新聞にも書いてあった。おばさんが……。」とハウエルに聞くと、ハウエルは「よく覚えてるな。確かそうだったな。久しぶりにあの日のことを思い出した。ひとつ言いたい。お前は両親に恵まれた幸せ者だ。」と言います。その後、ハウエルはウィルの手錠を外し、現金が入ったバッグを渡してから取引先に向かいます。


(ハウエルが叫び声を聞いたということは、ハウエルはウィルの父親を殺してから叫び声を聞いたという可能性もある。)


ウィルとハウエルが取引先に向かっている頃、リーバイとダニーはアデルの帰りを待っていました。リーバイはダニーにココアを振る舞おうとしますが、間も無くして潜伏先の前にウィルとハウエルがやって来ます。ハウエルはリーバイを刺激しないように敢えて名乗り出ません。

ウィルがリーバイを呼ぶと、リーバイとダニーは潜伏先の前に行きました。ウィルはハウエルが来たことを黙ったうえ、バッグを持ってきたと伝えます。ダニーがウィルの再会を待ちわびていたので、リーバイはウィルを地下室の中に入れることにしました。ところが、ローラを連れたリッチーが取引先にやって来ます。

ウィルが中に入ると、リーバイがライフルを持って待ち構えていました。ウィルが現金の入ったバッグをリーバイに見せると、リーバイはライフルを下ろし、ダニーを解放させます。ダニーはウィルとの再会を果たし、ダニーは「リーバイは強盗じゃないんだ。」と伝えます。

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ウィルは潜伏先から出ようとしましたが、ウィルはリーバイに亡き父親のライフルを返すよう求めました。リーバイは素直にライフルをウィルに渡しました。
渡し終えると、ウィルはダニーを連れて外に出ようとしますが、ダニーはリーバイに握手し、別れを告げました。

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ウィルが潜伏先にいる間、ハウエルはリッチーと出会います。リッチーは「それで金は?」と聞くと、ハウエルは「これからだ。」と答えました。2人は周辺で薪を集めていたアデルを発見すると、アデルを射殺します。


外の銃声音を聞いたリーバイは「誰なんだ!」とウィルに問いただしました。ウィルはハウエルを連れてきたことを正直に話しましたが、リーバイは「黒幕はあいつだぞ。今回の強奪を指揮したんだ。絶対にサツに話すなって言っただろ!」と明かしました。それを聞いたウィルはショックを受け、リーバイは「これだから都会のやつは……。」と言って地下室の出入り口の前に立ちました。

外にはリッチーとハウエルが待ち構えていて、ハウエルはアデルを殺したことを明かします。追い詰められたリーバイは動揺しつつも、外に出てリッチーとハウエルに立ち向かいました。地下室の中にいたウィルはダニーに「心配しなくていい、ここは絶対に切り抜ける。」と言ってダニーを連れて外に出ます。

リッチーはパトカーの中にいたローラを連れていきます。外に出たウィルはローラを人質に取っているリッチーの姿を見つけ、ライフルを構えましたが、リッチーが攻撃しようとしていたのでダニーと一緒に逃げます。

ウィルはダニーを連れて逃げると、ダニーにツリーブラインドに隠れて待つよう頼みました。ダニーはツリーブラインドの中に隠れます。ウィルはダニーが顔を出したので一度注意すると、ローラを救おうと一人で立ち向かいます。

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その頃、ローラが拉致されたことを知ったドッティおばさんはデイビス巡査を自分の家の離れに呼んでいました。デイビス巡査はリッチーと連絡が取れなかったと報告すると、おばさんは「ウィルの動きをローラから聞き出したはず。」と言い、地図を広げ、デイビス巡査に行き先を教えました。

行き先を教えると、デイビス巡査はドッティおばさんを連れてパトカーで森の中へと向かいます。


リーバイは木の後ろに隠れながらリッチーとハウエルと銃撃戦を繰り広げていました。前方にはハウエル、後方にはリッチーがリーバイに向けて拳銃を発砲しています。その後、リーバイは移動しながら戦っていましたが、リッチーに胸部を撃たれて倒れます。その後リッチーはローラを連れてハウエルのところに行くと、ハウエルはダニーを捕まえるよう指示を出しました。


ダニーはウィルの言ったことを聞かず、
ツリーブラインドから顔を出し、ウィルの様子を眺めていました。リッチーはツリーブラインドの中にいるダニーを発見し、「そっちに行ってもいいか?」とダニーに話しかけます。リッチーはツリーブラインドに登りましたが、ダニーは「お断りだ。」と言って丸太を使ってリッチーの頭部を殴りました。殴られたリッチーはツリーブラインドから落ち、頭を打って気絶しました。


ウィルはうつ伏せになると、離れたところから狙撃の準備を始めました。遠くにはハウエルがローラを人質にして立ちはだかりました。ウィルはハウエルに取り引きしようと、ローラを解放するよう求め、ハウエルは「カネと交換だ。」とウィルに話します。取り引きの際、ハウエルは「ヒーローってのはな、ずっと地域のことを守ってきた私のことを言うんだ。」「そのカネは保険で保証されてる。盗まれても全額銀行に戻る。200万ドルは町を守り続けてきた私への対価だ。」と主張します。

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ラチが明かなかったので、ウィルは「3つ数えるぞ。」と言ってカウントダウンをし始めました。ウィルが数えている間、ハウエルは「チャーリーを殺したんだろ、全身ゾクゾクしたんじゃないのか?私も初めて殺した時はそうだった。お前の親父を谷に突き落とした時だ。」と告白します。それを聞いたウィルは感情を抑えながらライフルを構えていました。

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するとそこに、ダニーがリッチーの拳銃を突きつけ、ハウエルに近づきます。ローラは喚き、ダニーは「僕、撃てるよ。父さん。」と自信満々に宣言します。ハウエルはその様子を見てダニーに拳銃を置くよう求めました。ダニーはローラが止めるよう訴えていたこともあり、拳銃を置きます。

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すると、瀕死状態のリーバイが立ち上がると、大声をあげ、ハウエルに注意を引き付けました。その間にウィルが狙撃し、ハウエルは頭部を撃たれて死んでしまいます。ハウエルはその場に倒れ込みます。

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ダニーは直ぐにリーバイのもとに駆け寄りましたが、ハウエルは既に死んでいました。ローラが自分のところに駆けつけたので、ダニーはローラに抱きつきます。間も無くして、ドッティおばさんとデイビスが森の中にやって来ます。ドッティおばさんはダニーとローラを抱き締め、デイビス巡査はハウエルの遺体を確認しました。

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地元警察は現場に行き、リッチーやウィルに聴取をしました。病院の職員はリーバイの遺体を救急車へと運んでいきました。ウィルはその様子を静かに凝視しています。

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事件後、機動隊はアデルの家に突入し、捜査を始めました。機動隊が中に入ると、ベッドで寝たきりになっていたメイベルは酸素マスクを外されて死んでいました。デイビス巡査はマスコミの前で現金が全額戻ったことを報告します。

(ハウエルがメイベルの酸素マスクを外して殺した。)


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後日、事件が解決し、ウィルたちはドッティおばさんと別れることになりました。ウィルは車のトランクから亡き父親のライフルを取り出すと、「ここに置いといたほうがいい。それに、銃がなくてもダニーは充分タフだし。」と言ってドッティおばさんに預けました。

ドッティおばさんと別れたあと、ウィルたちは自分の車に乗りました。後部座席にはダニーが座っていましたが、ダニーは囚人のフィギュアを大事そうに持っていました。ダニーは囚人のフィギュアをリーバイと重ね合わせ、笑みをこぼします。ウィルは車を発進させ、家へと帰っていきました。

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THE END

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ブルース・ウィリス出演の映画なのですが、実際はヘイデン・クリステンセンとゲシン・アンソニーが活躍する映画でした。自分はまだスティーブン・C・ミラー作品は『キッズ・リベンジ』しか観賞できてないのですが、今まで観たスティーブン・C・ミラー作品のなかでは一番好きかもしれません。

この映画を観て、何が良かったかと言うと、いじめられっ子であるダニーが強盗犯のリーバイとの出会いを通して成長する点です。そのせいで、ウィルのキャラクター描写がかなり控え目で魅力がない感じになってしまいましたが、後半にリーバイが言う励ましの言葉は観ててとても印象に残りました。


また、冒頭でダニーが学校で人形遊びをしているというシーンを描いたうえで、ラストでダニーが囚人のフィギュアを大事そうに持って微笑むシーンを描いてきちんと伏線回収しているところは非常に良かったです。ウィルとダニーが親子の絆を深めるというベタな話でも普通に面白いのですが、あのラストシーンを描いたことによってダニーとリーバイの関係性を分かりやすく、なおかつ手堅く描ききっていたので素晴らしいと思いました。いじめを経験している人には後半でリーバイがダニーに励ましの言葉をかけるシーンを観て、誰かひとりでも心に響くものがあるんじゃないのかな?

あとは意見が別れるかもしれませんが、前半でウィルがリーバイの乗った車を追跡するシーンはとても迫力があったし、
おばの家の離れでローラがリーバイを手当てするシーンは緊迫感があってハラハラしました。ローラが銃弾を取り除く描写も痛々しかったです。


ただ、本当にどうしても惜しかったのが
なぜハウエルはわざわざ自分から怪しい言動を取っ手しまったのかがとても不自然で、非常にベタだったことです。メジャーな映画で悪役が自ら自分の悪事を告白するシーンはあったものの、わざわざウィルにウィルの父親を殺したことを自白したので、見てて結構笑ってしまいました。

それに、前半でハウエルとリッチーが飲食店で密会をしているシーンが挿入されているので、あのシーンは無くても良かったかなと思いました。前半に追加するとすれば、チャーリーとリッチーが街で話しているシーンを追加したほうが良かったのではないのかなと思いました。

また、登場人物が少ないこともあり、オチがかなり読めてしまうというのがこの映画の短所でしょう。仮にデイビス巡査が黒幕であった場合、少しは一捻りがあったかもしれませんが、黒幕がブルース・ウィリス演じるハウエルだったため、とても先が読めてしまう分かりやすいストーリー展開になっていました。なので、脚本が物凄く惜しいものではありましたし、私みたいに一捻り欲しいと思う人には物足りないと感じてしまう映画でした。

あと、アデルやリーバイが既に死んでいるのに、どうして機動隊がわざわざアデルの家に行って突入するのかが良く分からなかったです。アデルの家にはメイベルしかいないし、警察官数人が家宅捜索するだけで充分なシーンなのに、いくら何でもやり過ぎじゃないかと思いました。事件が収束する下りは短くてスッキリしているのですが、私がシーンを理解していないせいなのか、あのシーンだけはどうも納得が行きませんでした。


ということで、個人的には好きなアクション映画だったのですが、ベタなストーリー展開だったので、他人にとっては結構なぐらい賛否が分かれそうな作品ではありました。ブルース・ウィリスが好きな人にはあまりオススメできませんが、あまりアクション映画を観ない人には普通にオススメしたくなる映画でした。是非ともレンタルや配信で観てみてください。

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