試作品ギャラリー④ | ぐり屋のブログ

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ネットショップ「ぐり屋」の店主によるブログです。
切り絵制作の裏側や、日々の雑多な物事について綴ります。

今回は、短冊(麻の葉)の試作品

ギャラリーです。

 

   ◇◇◇

 

亀甲柄と同様に、色の組み合わせ方に

自由度の高かった麻の葉柄です。

 

最初は、単に「春」をイメージして、淡い

色を組み合わせたのですが。

……これは、薄い。

全体的に色味が薄いので、最早何の模様か

分からないのではないでしょうか。

 

改めて、「麻の葉」を模様として眺めた時、

結構、色んなものに見えました。

 

「麻の葉」という名前の如く、「葉っぱ」に

見えますし、むしろ葉というよりは、6枚の

花弁を持つ「花」のようにも見えます。

また、頂点が6つの「星」の形に、見え

なくもありません。

 

どのイメージで膨らませても面白いと思い

ましたが、結局は「葉っぱ」と「花」の

イメージで作ることに。

 

亀甲柄では、色の組み合わせに「意外性」を

求めましたが、今回はむしろ「しっくり」を

意識しました。青海波や亀甲の柄とは、

全く違う雰囲気にしたかったためです。

 

青海波柄は、本来なら「無限の海の広がり」

を表す文様ですが、今回は、配色により鯉の

うろこを表現しました。ちょうど時期として

端午の節句が近いこともあり、「鯉のぼり」

のイメージで制作しました。

 

亀甲柄は、前回の投稿のとおり、配色の

自由さを活かし、「亀甲」という伝統文様に

「スニーカー」のイメージを組み合わせる

ことで、「意外性」を表現しました。

 

これら2つの柄に関して言うなら、どちらも

どこか、「奇をてらった」感が否めません。

それなら麻の葉柄は、いわば「正統派」な

イメージで作ろうと思ったのです。色にも

柄にも馴染むような、「しっくり」感を。

 

   ◇◇◇

 

短冊(麻の葉)の試作品ギャラリーでした。