ラグビーで賑わってる頃によく耳にした「日本人より日本人らしい」が腑に落ちなかった話を以前したが。
それと同じ感じで、最近、
「日本に生まれて良かった」
「日本人に生まれて良かった」
を受け付けない事に気づいた。
もともとモヤモヤはあったのだが、いちいちそれを掘り下げるのも面倒で放置していた。
と言うかあまりにもよく聞くから、その度に腹を立てていたくないのもあった。
でも、やはり、どうも気持ち悪い。
まず、そういう表現が出てくる状況では必ずツッコミを入れたくなる。
(これは日本人以上に~に対して思った事と同じ)
温泉が気持ちいい?
別に温泉ラブな外国人いるけど。
お出汁を美味しいと思える?
和食を誰よりも評価し愛する外国人もいるけど。
「まぁまぁ、一般的な話やん、べつにそんな深く考えんでも」
そう、自分に何度も言い聞かせたが。
やはりなんだか気持ちが悪い。
そう感じていたある日、SNSで、
「困った時に周りの人たちが親切で、日本人で良かったと感じた」
と言う経験談を見、あぁ、これや!と思った。
これ。
ようは、日本、日本人でなければ、こんな良い経験はしてなかった、
つまり、非日本人、外国全般を見下して言っているわけで。
自分のこの良かった経験は、日本ならでは、日本人ならではと決めつけている事が、気持ち悪いのだ。
さて、フランスはどうかと言うと。
「フランス人で良かった」とは、私は、あまり聞かない。
社会保障がある事、休みがまぁまぁとれる事、ワインが美味しい事・・・
全てにおいて、せいぜい、「フランスええ国やなぁ〜」と言う位である。
そこには非フランス人を排他する意味も、フランスこそがいいなんて意味も含まれない。
フランスが大好きなフランス人も、そこは弁えている。
(わざわざフランス人で良かったと発言する場合はほとんど、例えば今のアフガニスタンなどを見て、うちらは恵まれてるねんからこの権利を守ろうとか、感謝して生きようとか、なんとか支援できないんだろうかとか、そう言う、軽々しい話ではなくなる。)