ザ・スミス「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」映画鑑賞 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

 

 

英国80年代を代表するロックバンド、ザ・スミスを題材にした映画が公開中ということで、日比谷シャンテシネマで2週連続で観てきました。

 

 

最初にジェイク・E・リー擁するオジー・オズボーン・バンドの「バーク・アット・ザ・ムーン」が流れるので、「エッ」となりますが、ザ・スミス好きのレコード屋のお兄ちゃんが、ザ・スミス解散ということで、ヘヴィ・メタル専門ラジオのスタジオを乗っ取って、ザ・スミスの曲を流させるという設定。なので、まずはヘヴィメタが最初に流れるということ。

 

個人的にはヘビメタもそうでないロックも好きなので、これはこれで楽しめるのですが、それでは映画のコンセプト上成り立たないのでしょうがない。

 

私がカウントした限り、ザ・スミスの曲は22曲流れ、曲に合わせて映画シーンがシンクロするように作られているのが面白い。

 

例えば、Suffer Little Children は流れないものの、歌詞だけを切り取って

 ”Oh Manchester so much too answer for”を

 ”Oh Denber   so much too answer for(おおデンバー、償うことが多すぎる!)”

と言い換えて主人公の気持ちを台詞にして遊んでいる。

 

 

そして、ザ・スミスは英国ドメスティックなバンドですが、映画の内容は「アメリカの地方都市(デンバー)に住む高校3年生の最後の夜をザ・スミスの曲で彩る」という感じなので、ザ・スミスの英国ならではのピュアな世界観とはだいぶ異なります。

 

ザ・スミスの生まれたマンチェスターの労働者階級の世界とは違っていたとしても、マンチェスターとは異なる世界とシンクロして共鳴していくそのありようを楽しめるのが音楽な訳でこの映画がまさにそのパターン。

 

ザ・スミスを愛する私たち日本人だって、マンチェスターの灰色の世界には生きていないけれど、灰色の世界に共鳴する私たちがいるわけで、だからこそモリッシーの歌詞に味わいを感じてしまうのです(政治的内容や菜食主義には私は共感しませんが)。

 

個人的には、映画館の高音質の大音量でザ・スミスの名曲が存分に楽しめる、という貴重な体験ができたので大満足ではありました(だから2回観にいってしまいました)。

 

ご参考までに、以下使われた曲リストです(映画で流れた順番)。

 

Bigmouth Strikes Again

Oscillate Wildly

Shoplifters of the World Unite

There Is a Light That Never Goes Out

The Queen Is Dead

The Draize Train (だったか)

The Headmaster Ritual

This Charming Man

Panic

Sweet and Tender Hooligan

Barbalism Begins At Home

Accept Yourself

I Know Its Over

Girls Afraid

The Boy With the Thorn In HIs Side

Meet Is Murder

Sheila Take a Bow

Rubber Ring

Death of The Disco Dancer

How Soon Is Now

Shoplifters of the World Unite