私はある街の墓地にいた。何度もこの場所を私は訪れていた。
玲奈)「早いもんね!もう5年だね…珠理奈…亮君と結婚することになったの!許してくれるかな?」
私は珠理奈と出会ったのは大学で亮君に出会ってからたった。亮君から妹だよって紹介されたんだ。
でも本当の妹ではなくて、幼なじみで珠理奈が生まれた頃から知っているようだった。
珠理奈)「ねぇ~お兄ちゃん、今度は大丈夫?」
亮)「何が?」
珠理奈)「女運悪いからな~あっ!!でも玲奈さん?優しそうだから振られないようにね!」
亮)「大きなお世話!それよりもユミちゃんから最近学校も休みがちで病院すら行ってないって連絡きたぞ!」ユミちゃんは珠理奈の母親ユミ子のことだった。
珠理奈)「バレた?もうママはすぐお兄ちゃんに話すんだから!でも体調悪いのはホントだよ。でも行っても同じ薬しかもらえないし、何にも良くならないから病院行ったってしょうがないじゃん!」そういって口を尖らせた。そんな会話を私はそばで聞いていて、
玲奈)「勉強はキライ?」
珠理奈)「キライじゃないよ!あっ!!玲奈さん、家庭教師してくれません?」
玲奈)「私?」
珠理奈)「うん!!なんか玲奈さんならいいかな~って!ダメかな?」何故かそんな愛くるしい顔に
玲奈)「亮君、珠理奈ちゃんの力になりたいんだけど…」
亮)「う…ん…わかった!珠理奈、とりあえずちゃんと病院にも行くって約束したらいいよ!」
珠理奈)「わかったよ~お金はママに話すから…」
玲奈)「お金なんていらないよ~私だって教えられるかわからないから」
珠理奈)「玲奈さん優しい~じゃあ来週からきてね!」と言って去っていった。
亮)「悪いな!いつもあ~なんだ」
玲奈)「でも病気って…」
亮)「……」しばらくだまる亮を見て
玲奈)「ごめん…聞いちゃいけなかったね…」
亮)「あいつな…中学の頃、部活でテニスしてたんだけど、練習中に突然倒れて救急車で病院に運ばれたんだ…」と珠理奈の病気について話し始めた。しかし未だに病名がわからないまま病院に通っていた。
玲奈)「そうなんだ…珠理奈ちゃんの気持ちも少しわかるな~病名もわからず病院に行ってる…私なら耐えられないかな?」
亮)「なぁ…俺は男だしわからないとこ多いから…力になってあげてくれないか?」
玲奈)「うん!!私で良かったら…」そんな珠理奈との出逢いだった。