優馬が投げた初球はドラマやマンガで見るような大暴投だった。
あわててキャッチャーの小池がマウンドにきて内野も集まった。
小池)「もうお決まりは終わったから落ち着いていけますね!」マウンドに集まったメンバーは大笑いしたが優馬は苦笑いだった。
玲奈も苦笑い。
でもこの雰囲気に優馬もリラックスできたようで再開された第2球目以降は落ち着いて投げれた。
優馬のピッチングは変化球を軸に打たせてとるタイプ。ブランクはあったが投げている間にどんどん感覚が戻っていき楽しさも思い出していた。
珠里奈)「お姉ちゃん、彼氏楽しそうだね!」
玲奈)「うん!!ホント楽しそう。」
試合は両チームとも3者凡退で3回に入りダンディーズの攻撃になった。先頭バッターの小池が初ヒットの2累打を打ち、先制点のチャンスとなった。そしてバッターは8番に入ってる優馬。左打席に入る優馬に監督の達也がそばにいき、
達也)「左?」
優馬)「スイッチヒッターです!」達也は頷き、
達也)「バンドといきたいところだけど…おもっきりいけ!」
優馬)「はい!!」なんか任せられたのか嬉しかった。
そして左打席に入り初球はインコースに入るカーブを空振りをしたが2球目にきた同じ球を打ち…なんと右中間を破る3累打を打った。思わず出た優馬のガッツポーズに玲奈も思わず立ち上がり手を叩いて喜んだ。
珠里奈)「かっこいい~」珠里奈は姉の彼氏なのに、惚れてしまったようだった。
この連続ヒットをキッカケにこの回ダンディーズは3点を取った。
その後は優馬は6回までに2点を失ったがチームが5点を追加し結果8対2でダンディーズが勝った。試合後いきなり活躍した優馬の元にいきたたえた。
小池)「ヤッパリやっていただけあってすごいです!」
亮太)「投げては6回2失点、打っては2安打3打点…オヤジ今年はケガ人さえ戻ってくればいけるんじゃない?」
達也は笑顔でうんうんと頷いた。
優馬)「まぐれです!でもホッとしました。」とそこに玲奈がきて
玲奈)「優君楽しそう~」と話してる横から珠里奈が割って入ってきて、
珠里奈)「優さ~ん!かっこいい~」と優馬に大胆にも抱きついた。優馬は驚いて、すぐに離れた!
玲奈)「珠里奈!」とプンプンと膨れっ面になり、
玲奈)「い…」と話そうとしたらまた
珠里奈)「妹で~す!」と割って入った。
亮太)「あいつまた悪い癖が…」と顔を覆った