そんな感じで
お姉と比べるとどうもいまひとつな息子
中学受験どうしようか？
という感じでした
ところで
お姉と息子は近所の先生に
ピアノを習っていました
街の先生なのですが
かなり熱心なお方
楽器も、アコースティックじゃないと
意味がないと言い切りますし
幼少の頃からタッチによる
弾き分けなどにもかなり細かい
中学生、高校生、大人になっても
ずっとそこで続けて習っている人も多く
「今まで何百人と子どもたちを見てきて
その練習の取り組みかたや演奏を見れば
どのくらい勉強ができて
どういう進路をたどるか
たいていわかってしまう」
と断言されていました
お姉がまだ小学校に入るか入らないかの頃
「◯◯ちゃんは、●●くんと
非常に取り組みかたが似ています
演奏タイプはちょっと違うけれど
理解の仕方や本番へのもっていきかたは
同じタイプね
お勉強についても同じでしょうね」
と言われました
その●●くんはお姉とは3歳違い
体格もよく
細っこいお姉とは違って
ダイナミックで力強い演奏をするし
お姉より遥かに上手いし
勉強も大してやらないのに
すごくできるらしいわよ
（違う学区なのですがその頃から
スポーツや勉強で有名人だった）
と聞いていたので
ふーん、そうは言うけど
全然お姉とは違うタイプじゃないの…
と思っていました
そして●●くんは中学受験はせず
公立中に進学しました
そして
そんなことを言われていたのも忘れたころ
お姉の中学受験が終わりしばらくして…
なんとその●●くんが
お姉が合格した中学の
高等部に合格して進学すると
ピアノの先生から聞いてきました！
(°∀°)b
先生は自分の見立てが当たり
非常に嬉しそうだったとか
前置きが長くなりましたが
このようにはっきりズバリ
その子の性質を言い当てる先生
息子が低学年のころ、なにかの折りに
私が
「うちの息子どうも飲み込みがわるく
ahoだなあと思うことが多くて…
大丈夫でしょうかねえ？」
と聞いてみたことがあります
すると
「息子くんはどっちかというと利発で
理解力はすごくあるんですよ
私が言った演奏法を
そのまますぐ試して再現できるし
ahoではないと思います
ただ
忘れるのがものすごく早い
言ったそばからすぐ忘れちゃう
だからここは根気よく
何度も何度も同じ事をいい続けて
同じ事を練習して
体が覚えちゃうまでやればいいんです
そしたらほら、ちゃんと発表会でも
堂々とやれているでしょう？」
たしかに…
毎年の発表会の流れはこんな感じでした
発表会の曲を決めるときはノリノリ
これもいいけどあれもカッコいいなあ
と楽しそう
曲が決まって
めんどいなあ、譜読み…
こんなのよめねーし
とだらだらと譜読みをする
たるみきっているので
ここまでをいつまでに読んだら
漫画買ってあげるよ、と釣る
するとたちまち頑張る
読めるようになるとそこそこ弾ける
自分勝手に曲想をつけて
先生面白がるが
あまりに違うのは直させられる
弾く際の細かい注意事項などは
すぐ忘れるので譜面は
ありとあらゆる色の色鉛筆で
先生の注意書きが何度も
元々なんて書いてあったか読めないくらい
それもだいたい覚えると
調子にのって暴走するようになり
上っ面だけをなぞるような
ツルツルした演奏になる
丁寧にゆっくり弾くように
なんども注意される
ここでお決まりの
「おいらがやりたくてやってるんじゃない
かってに発表会なんか出させられて
こんなのやめてやる！」と暴れる
バトル頻発
そうこうして曲をマスターしたはずなのに
本番直前のころになって
曲の折り返し地点（繰り返す箇所）などが
スッポリ頭から抜けて
エンドレス演奏もしくは
あっという間に終了（本題なし）になり
皆を恐怖のドン底におとしいれる
今度こそ舞台でやらかしちまうかも…
本番
周りは心配で心臓が口から飛び出そうだが
本人はケロッとしている
そして何事もなかったように
多少の失敗も
普通に聴いているぶんにはばれない程度に
ツルリと誤魔化し
無難に演奏を終える
それが意外と上手くて
普段の息子の様子との違いに驚く
今思い返すと
中学受験の経緯と
なんとそっくりなことか！！！
ともかく
このピアノの先生からのお言葉
「理解力はあるが
忘れるのが早いから
何度も何度も繰り返して
体で覚えさせる」
これが息子を導いていく上での
大きなヒントになりました
他人からの客観的で的確な分析って
本当にありがたいものですね
不定期連載今日はここまで
（息子のピアノは6年春に休止して、、
そのままフェードアウトになりそう
もったいないけどここらが限界ですかね）