記録的な豪雪の今冬、やっと寒さも和らぎ大峰の山々もやっと人が立ち入ることを許してくれそうです。
2月5日(土)を狙ってましたが、前日夕刻の天気予報によると天川村は日中ずうぅ~っと弱雨・・・
予想天気図や衛星画像から推測するには何となく晴れそうな気もするのですが・・・
行って曇天もイヤですし、一日延期して100%晴れ予報の6日(日)にしましょう。
もちろんプランは八経ヶ岳、大川口から往復9.8kmの林道歩き+トンネル西口からのセーフティーコース。
最近、ジョギングもやってません。長丁場歩いてません。
せっかく一日延期したんで足慣らしに5日は金剛山へ行きましょう。
この日の様子は2011年2月5日金剛山ツツジ尾谷スライドショーでどうぞ!

2011年2月6日(日)

さぁ、いよいよ朝が来ました。
何やら喉がイガイガ:(
やばそうですが、昨冬お医者さんでもらった感冒薬(シオノギPL顆粒)を飲んで大川口へ出発!
午前4時3分、熊渡にワイルドな黄色い車を発見!
「やっぱり来られてますね~!」
更に、この記事を作成中に知ったことですが、熊渡にはもう一台☆いっぱいマークの白い4WDステーションワゴンも駐車してありまして、どちら様もホンマに好き物ですね~!
日本は狭いと言うべきか?ネットの力恐るべし!と言うべきか?
カナビキ尾根から楽しいデッドヒートが繰り広げられたそうです;)
さぁ、私は大川口へ
空には満天の☆☆☆☆☆☆☆
午前4時43分、大川口出発
☆に見とれてたのか?
トンネル西口に着いたのが午前6時21分。
1時間半以上も掛かってる~ガーン!
林道の吹き溜まりに積った雪の重いこと・・・
これが結構疲れるのです。
いよいよ激登りの始まり、昨冬と比べてもタイムロスは明らか!急ぎましょう!!

奥駈出合に着くまでに夜が明けてしまいました。「アリャー!」
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それに凄い疲労感というか?いや体が重い。「もしかして風邪?」
「熱は無さそうだし行けるとこまで行こう!」

奥駈稜線から仰ぐ釈迦ヶ岳も真っ白!かなり積ってそうです。
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昨冬(2010年2月7日)
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と比べても積雪量の違いは明らか!
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積雪量は凄いですが、締まっていて思ったほど踏み抜きは少ない。しかし重いんです。

これほど雪が多いのに昨冬と違うのは前日のものと思われるハッキリとした踏み跡があることです。
聖宝の宿手前でテン泊の青年と遭遇、彼曰く「踏み跡は数名の方々が来られてました。」と。
少し会話をして先行します。

理源大師様に合掌
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ここで午前9時
「少し(昨冬と比べて)遅れてるようだが、何とか行けるだろう!」とここまでは良かった。
聖宝の宿から胸突八丁の取り付きへの登り、踏み跡を辿って行くと尾根の北側へ回り込んで「何これ~?」
こんな変なコース初めてで気分的に疲れたような?いや実は体調がかなり悪化してます。

胸突八丁取り付き
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何故か今日の頂は首が痛くなるほど高く感じる。「何で?」
1歩を出すのもやっとの状態。
「アカン、しんどい。引き返す方が良さそうや。」
5歩~10歩歩いてはへたり込み。
マジで仰向けに倒れ込んでくたばり状態数え切れず。
「熱無いのが救いできっとコレ、風邪間違いなしやな?」

へたり込んでると下からテン泊の青年が重いザックを担いでマッタリと登って来られた。
「何か体調、メッチャ悪いんです。もう下りようと思ってます。」
と言いつつ、彼のマッタリしたペースに救われ這いつくばって着いて行く。

超しんどい。また途中から殆ど進めなくなってきて「先に行って下さい。」と!
「もう八経は無理や、弥山も無理かも?」
「時間が許す限り進めるとこまで行こう。」
暫くしてMSRスノーシューを装着された若者がいいペースで登って来られた。
兵庫から来られたらしい。入れ違いにテン泊の青年が下って来られた。
「八経行って来られたんですか?」
青年=「八経?あまり興味ないんです、だから行ってません。」と。
若者=「今から行って来ま~す!」

そんな声と共にモンスターが視界に飛び込んで来ました。
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「何とか弥山まで辿り着けた!」
テン場
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弥山は今まで八経ヶ岳登頂と同数訪れさせてもらってます。
でも今日は一回リードしてもらいましょう。
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「普通ならほんの少しの八経ヶ岳までのピストン。しかし今日の私には、この余力が残ってない。行けても戻って来れないような気がする。」

「そうだ、八経ヶ岳の頂に立つのが今日の目的じゃない。愛娘に白銀・八経ヶ岳を見せてあげるって約束した。これが今日の目的。」
鳥居の左外側から八経ヶ岳を臨めるところへ
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最高の天気
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そして白銀・八経ヶ岳
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「今日はこれでいいんだ。本当にしんどかった。けど来て良かった。弥山に、そして愛娘に感謝!」

弥山小屋前のテーブル、全て雪の中
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これが紀伊半島のど真ん中とは!
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下りも何度へたりこんだか???
幸いインフルエンザではなさそうです。
もちろん兵庫からの若者は八経ヶ岳から折り返してこられて颯爽と下って行かれました。

この日の素晴らしい大峰にありがとう~☆☆☆
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コースタイム比較
2010年2月7日(日)/2011年2月6日(日)
大川口      4:58 / 4:43
トンネル西口   6:09 / 6:21
奥駈出合    7:14 / 7:35
聖宝の宿    8:33 / 8:59
弥山       10:10 / 12:08
八経ヶ岳    11:04 / -----
弥山       12:25 / -----
奥駈出合    14:17 / 15:06
トンネル西口  15:31 / 16:03
大川口     17:01 / 17:15
※胸突八丁から先、相当不調だったみたいです。
※「あっ、それと前日の大峰は晴れまくりだったそうです。天気予報って難しいのね?」


2011年2月7日(月)

18時27分
木星と三日月のランデブー
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愛娘と二人で見た金星と月が重なります。