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お昼に第1部のアマチュア大会 夕暮れから始まる第2部に予備カード3試合を含むアクセルタイトルマッチ と旗揚げ以来 初の二部制を採用した本大会
1部は昨年末亡くなった主催者の師 故塚川酔石氏への追悼と東日本大震災への最後のチャリティー大会

参加人数こそ少ないもののジュニアから一般までグローブとフルコンに分かれ熱戦が続出した

アマチュアの部〈result〉
-30㎏優勝
齋藤風流(三友虎会館)

-35㎏優勝
高橋秀太(聖武会館)

-40㎏優勝
兼田将暉(顕修塾)
-50㎏優勝
西田京介(四国勇健塾)

-65㎏優勝
松元聖也(MADMAXジム)

-75㎏優勝
藤田洋(フォーオールボクシングコミュニティー)

フルコンの部優勝
檜田誠(勇誠会本部)

1部-65㎏の決勝はアクセルオープニングファイトに繰り上げられ プロデビュー初陣という図式に…

さて 2部アクセル


メインイベントは王者大石亨VS挑戦者金泰泳


大ベテラン同士の試合は両者一歩も退かぬハイレベルな攻防となる…

旬を過ぎたと言われる両者だが それを越せる若手が現れないのだから言い訳はつかない

ディフェンディングチャンピオン大石亨は何と現・士道館全日本王者であり未だにワンデートーナメントを勝ち抜くスタミナとハートをそのボディに搭載している

対するチャレンジャー 金は言わずと知れたカラテワールドカップ優勝からプロに転向後 世界の強豪と闘い 四十路前にして藤本祐介やマグナム酒井といった現役バリバリのチャンピオンに勝利するというヤバいくらいの珍記録更新者


はっきり言って若手が勝てないこの2名をロートル扱いするのは間違いだ

序盤 得意の左ジャブをスロースターターの大石にコツコツ当てる金

大石もジャブを差し返すが リーチの短い金のジャブが先に当たってしまう これには大石も焦った様子で 作戦をローキックで始まるコンビネーションに切り替える これにより左ジャブは受けなくなったものの 金も大石のローに合わせインに入ると同じくワンツーからローとコンビネーションで返してくる 時折 金の強烈なボディブローが大石のレバーに『ドスッ』と言う音を立て決まるが 現空手王者大石はガードも下がらず 効いた素振りは見せない
流石チャンピオンである


1Rは左ジャブを的確に当てた金が内容でやや勝り終了


2R 大石の点火プラグもスパークする!
先手を出しガードした金に上から細かいバンチを数多く叩き込む しかし決定打を受けてない金はすぐさま攻撃に転じる 1Rのボディバンチに続き 2Rでは伝家の宝刀 ローキック を大石の左足に放ち 更に左インローも蹴り 大石がバランスを崩す場面も…

この2人の試合を見ると何故か キックボクシングと言うより 空手家がグローブを付けてリングに立ってるような試合展開に見えてしまう…
後退の文字はなく互いに前へ出て行くからだ

大石はやはり細かいコンビネーション作戦 金はその切れ間に右ローとオマケのジャブを返して行く

手数ではやや大石が勝るが またしても金の左ジャブは的確に入っている

お互い前に出て接近して膝を出した所で2R終了のゴング

このラウンドは手数の大石とジャブ右ローの的確な金 でドローと見えた


最終ラウンド

お互い印象深い内容をアピールしたいところ

このラウンド お互い空手家らしく中段回し蹴りを放ち合い序盤スタート

上背のある大石は時折ハイキックを放ち
金は大石の蹴り終わりを待って パンチを返すが 回転が早まってきた大石の動きに徐々に間合いを潰され 更に目が慣れてきた大石に必殺ジャブが当たらなくなり 若干疲労感の出た金は前に出てクリンチ 以前より体重が増えた金はここはロープに押し込んで相手の技を殺していく

終盤長身の相手に右ハイキックも狙った金

パンチで追い上げてくるチャンピオンだが金はうまくクリンチ プッシュで離して右ロー 最終に右アッパーを狙うがヒットせず終了ゴング…

1Rは的確にジャブをヒットさせた金に分があり 2Rは打ち合いのドロー 3Rも打ち合いになったもののクリンチで印象の悪い金にやや分が悪いか… 私の中では
3Rの採点にかかっていると感じた

3R大石が採っておれば1-1のイーブンかなぁ… 延長か?

いや 2-1も考えられる

3-0はまず無いかな…と

判定は…



2-0で



金勝利!!


ジャッジ3名とも 3Rは大石にポイントは付かず 1Rの金にやはり2名ポイントが付いていた 1名はドローを貫き 1Rだけに2人が1P引いただけ これが1名だったら 1-0のドローだけに僅差中の僅差で 正道会館所属 金泰泳が 第2代アクセルGルールミドル級王者の座に就いた


後で聞くとお客さんの声は 『延長が見たかった!』が殆どであったが まあ どちらかと言えば… 金に軍配が上がるかなと 妥当な判定だったかも知れない


つい最近、どこかの違う競技の世界戦を見てる限り あれに比べるとアクセルは公平なジャッジングだと痛感する


41歳にして新王者となった金には 更に次なる防衛に向け 絞り込んでもらい
あのK-1ゲームのセガサターン&PlayStationキャラクター時代の動きを期待してしまう

最近の試合はいつもハラハラドキドキの紙一重の勝利が多いから…


プロモーターとしては心配である




続いてセミファイナル

と言っても両者デビュー戦だが


期待の新人がアクセルに登場した


下野喜道選手


プロボクシングで新人王に輝き 更にレスリング国体でもメダリストという 殴るも投げるも一線級が登場した 彼がキックを覚えると… もしかしたら近い将来ミドル級王者 小西にも挑戦する日が来るか… アクセル所属ではないのがちと遠回りだが そのうち叶うかも知れない

相手の高橋匡は柔道出身の現在柔術家
1R 下野いきなりボクサー魂のバンチで仕掛ける 高橋たまらず片足タックルに入り何とか下野を寝かすも 下からチョークを取られ万事休すに しかし粘り抜きブレイク

またしてもスタンドからだが下野の勢いは止まらず 組み付いて来た高橋を強引に抱え上げ 投げ飛ばす! 流石はグレコローマンスタイル国体選手だ

更にパンチの見えない高橋にパンチのコンビネーションを叩き込んだ所で1R終了

2R 下野が勝負に出る パンチから首相撲の膝連打で追い込むが 決定打にはなっていない

下野とてデビュー戦だけにやはり動きは固い感はある したがって2Rに突入している


高橋防戦一方だが 下野のバンチを食らっても耐えながらクリンチを狙う

ここで 下野が勝負に出た

強引に高橋を投げ 寝かすとサイドに更にマウントにポジショニングを変え パウンドの連打


2R1分16秒

レフリーが試合を止めた


第3試合に登場した
アマの部決勝戦の2人

優勝は14歳 松元聖也(MADMAXジム)

パンチ ハイキック バックスピンとコーチ才賀紀左衛門バリのスピードある逸材だ

彼も近いうちデビューですね


第2試合は
岡山ジムから元プロボクシング8回戦の実績がある MATSUが常連の吉野を相手にパンチで追い込み完勝


オープニングのジュニア最強決戦は 昨年の雪辱を晴らしたシンヤ(チャクリキ)が原口健飛(聖武会館)を僅差で下し リベンジに成功


当日は派手な音響と証明で 満員のお客さんはサウンドに酔いしれた事だろう


次回は7/28


国内&世界トップクラスの選手たちが 神戸に集結する!


乞うご期待!!