特定の人にだけ強い執着を持つ心理 | アダルトチルドレン(AC)の改善方法

アダルトチルドレン(AC)の改善方法

心理カウンセラー「ひなた」のブログです。アダルトチルドレンに関する事や克服する方法を紹介します。

 

特定の人に強い執着を持ってしまうという方は多いのではないでしょうか。

家族や友人、恋人や仕事の同僚などでも執着を持つ事はあります。

特にアダルトチルドレンの方は、人間関係に上手く向き合うことが出来ず、自分を許容してくれる人に対して執着心が強く出ます。

 

執着とは、物事に固執し捉われるということですが、人に対しての場合は相手がいることですので問題も生じやすいものです。

嫉妬や憎しみに変わる事もあります。

では、執着が湧き出る理由を少し考えてみましょう。

 

執着をする時は、自分の心がその人の何かに惹かれている場合です。

安らぎだったり喜びだったり、自分にとって何かいい心理状態にしてくれるような人に対して、その情動が強く残り再体験をしたいと思い、執着となります。

自分にとってのプラスを得たいという欲求から執着が生まれるんですね。

また、マイナスの感情を与えられないようにするための執着もあります。

恋人に振られそうになった時に食い下がろうとするようなケースです。

どちらも、心を満たそうとする欲求が執着という形で出ています。

 

執着というものは時として苦しみも生みます。

執着しているものが自分の思った通りになっている時はいいですが、自分ではどうにも出来なかったり、失いそうになると不安となってしまいます。

強い執着は反動の不安も強くなるので行き過ぎないように注意が必要です。

 

では、執着で苦しまないようにするにはどうしたら良いでしょうか。

人に対しての執着で言うと、「誰か」にではなく「みんな」に執着するようにする事で、特定の人に対する執着が薄まります。

そうすれば、反動の不安も薄まる事になります。

いつも誰かが自分に何かを与えてくれる訳ではありません。

かといって人に与えてもらうことでしか感じられない心もあります。

広い視野で自分が得られるものを探してみる事が特定の人にだけ執着するということを減らせることだと思います。