May you, your family and everyone that you love

have merry Christmas!!

昨日、12月23日

弘前市民会館で行われたある高校の

クリスマス礼拝に行って参りました。

多くの賛美歌、イエス・キリストの生誕を

再現するストーリーが生徒達によって再現されて。

イザヤ書、ルカによる福音書

などが朗読されました。

賛美歌219番、

冒頭のO Holy Night (さやかに星はきらめき)

イエスの生誕を告げるのです。

終盤には私も歌えます。ハレルヤコーラス



音にこだわった建築家前川國男の作品である市民会館

での音の響きは生徒達の心に長く残ることになるでしょう。

私はクリスチャンではありませんが、このクリスマス礼拝

は豊かで美しいものでした。

最後に宗教主任が

「愛は邪悪さから抜け出ることを可能にする唯一のもの。

人には善いところと悪いところがあります。

善い部分の多い人間が増えればこの世の中は良い方に

変わる。私はそういう者でありたい。あなたがたにも

なってほしい」と生徒に向けてのメッセージがありました。



さて、今年一年を通してもっとも豊かな出会いは「荘子」

との出会いでした。


高く飛翔して、一切の差別と対立が

本来一つである万物斉同の世界、万物が

始めもなく、終わりもなく古もなく今もなく

大いなる変化の中でただ自生自化する真実在

の世界に遊ばなければならない。あたかも、

彼の北の果てなる冥(くら)き海から南の果て

なる冥(くら)き海をめざして九万里の上空を

羽ばたく至大の鳥―大鵬のように。

   
 「荘子」(福永光司著)より

注 万物斉同:人の認識は善悪・是非・美醜・生死
  など、相対的概念で成り立っているが、これを
  超越した絶対の無の境地に立てば、対立と差別
  は消滅し、すべてのものは同じであるとする説。



人が2年で学び終わる大学院修士課程も3年目に突入する

こととなり、自分が情けなくも感じたりしましたが、それにも

まして学ぶことのできる喜びを感じ始めています。荘子によって。

学ぶことが大好きだった母が私の体を使って私をリード

しているかのように感じたりもしています。

人はともすると目先のことに目が行きがち、その最先端

を行っているのが私です。そこに「荘子」は語りかけて

きます。「人間には善いところと悪いところが必ず混在します

そのことを踏まえて大きなところから自分を見つめなさい」と。

「生きていること」と「生きていないこと」

という我々にとって大きなことでさえ

全体のハーモニーを奏でる一部の

音符にすぎないのですよ・・と。


師走22日は19年に一度の「朔旦の冬至」という名の冬至

だったとか。猛吹雪の津軽でしたがこの日を境に太陽は新たな

活動期にはいる準備をし、29、5日周期の月とおよそ

365日周期の太陽とのスタート点が重なる日。何故か感動して

います。

いろいろなことがありますが、少し深呼吸しながら大きく眼(まなこ)

を見開き、また歩みを始めたいと思うクリスマスイヴです。

Again.

クリスマスツリーMerry Christmas to you all.
クリスマスツリー