今回でひとまず区切らせていただきます。 | 油谷達也 健康促進 維持 頭痛 耳鳴り めまい 捻挫 打撲 挫傷 ダイエット

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皆様の健康促進と維持や怪我などしてしまう前に予防と対策を取ってもらえる様にブログを書いて行こうと思います。

暑い! しか言葉が出てきませんね。朝晩は少し涼しくなってきたようには思います。

ひと通り朝の仕事の準備済ませて気付く、空調が暖房になっています。そりゃ暑いです。

そんな話しはさておいて、、、

さて今回は海馬についてです。
人の体に海馬という組織があります。海馬の機能として、一般的によく知られているものに「過去の記憶を引っ張り出す」といことが挙げられます。海馬を鍛えることさえできれば、試験などのために知識を暗記することも有利になる、と考えられているのもこのためです。
ところが最近の脳の研究でわかってきたことは、過去をいくら思い出しても、海馬はあまり活性化しないという事実です。逆に未来のことを考えると、ものすごい勢いで海馬は活動を始め、海馬自体の細胞もどんどん増殖していくことが突きとめられたのです。

例えば、実際はそんな計画がないとしても、あなたは一年後の今日、「行ったことはないけれど、行きたいと思っていた場所」に旅行に出かけると想像してみてください。
場所はどこでも構いません。マチュピチュの遺跡でもいいし、ドバイだって、南極だって構いません。会社がある人も、そんなことは関係ない。有給が思う存分に使えると考えましょう。
そこであなたはどんな経験をして、どんな気分になるか。できるだけ具体的に、目に見えるくらいの楽しいイメージを描いてまゆのです。
このとき海馬は、どんな作業をしていると思いますか?
あなたが想像しているのは、まだ体験したことのない未知の経験です。人は脳に何の情報もインプットされていないことを思い描くことはできませんから、過去に写真で見た「マチュピチュ」や「ドバイ」のイメージをもってきて、そこに「標高が高くて寒そうだ」とか「暑いだろう」という感覚をつなぎ合わせることをします。
また自分がそれ以外の場所で味わった楽しい経験や、自分が見聞きした体験をもってきたりして、一つの「いままでになかった新しい情報でーた」を海馬はつくり出しているのです。
この作業は、例えるならたくさんの資料を読み込んで、論文や一冊の本を書き上げるようなもの。
海馬が目まぐるしく活動して、結果的に細胞を増やすまでに成長していることが少しでもイメージできますでしょうか。
一方で、過去のことを思い出すだけという作業→これは、言うなれば図書館から本を一冊引っ張り出してかて、それを書き写すような行為なのです。
つまり、いくら過去のことを思い起こしたって、海馬は活性化しないし、成長することも期待できません。それはワンパターンで、簡単な作業をただただ繰り返しているだけなのですから。

若い頃は誰でも、未来に関する夢がいっぱいだったことでしょう。仕事ても、遊びでもいい、勉強や恋愛のこと、頭の中で「これから体験する未知の世界」を思い描き、ワクワクすることが多かったと思います。こんなとき、海馬はまさにフル回転で活動し、その成長を限りなく増進させていました。それにともなって、若い頃の私たちの脳は、いつまでも発達を続けることができたのです。

ところが、四十代、五十代、はたまた六十代になっていくとどうなってしまうのでしょうか?
私たちは次第に「あらゆること」を体験したかのように感じ、これから起こる未知なる経験に思いを寄せることをしなくなっていきます。そしてときおり頭をよぎるのは、「あの頃はよかったなあ、、、」などという、過去の追想。
そうした思考パターンが、海馬の成長を止めてしまうのです。

こうした思想の停滞こそ、私たちはまず止めなければならないのです。

今回でひとまず区切らせていただくというのも、私事なのですが9月20日をもって私の勤めている院が閉院する事となりました。
それにともないしばらくこのブログもお休みさせていただきます。
また仕事がみつかり、自分に余裕が持てたら再開しようと思っております。
それまでは突っ走るので、よろしくお願いします。