脳にも定年!? | 油谷達也 健康促進 維持 頭痛 耳鳴り めまい 捻挫 打撲 挫傷 ダイエット

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皆様の健康促進と維持や怪我などしてしまう前に予防と対策を取ってもらえる様にブログを書いて行こうと思います。

最近の気象はちょっと変ですね、このまま行くと昔あった日本沈没なんて日が現実になってしまうのでは?

なんて考えがよぎることも・・・


今回のテーマはずばり、脳です。

ピカソではありませんが、私たちの脳は、まさに”日々、発達”をしています。

私たちが日々、何かを考えるたびに、脳内ではパソコンでいうところのソフトウェアの更新とか、あるいは新しいソフトのダウンロードに匹敵するような活動が行われています。何かを考えれば考えるほど、脳内のアップグレード作業は行われるのですから、これほど素晴らしい進化形態はありません。私たちは誰でも脳内にスーパーコンピューターを内臓していて、しかもその中には、”無限に成長するソフトウェア”が組み込まれていりようなものなのです。


ところが、その脳の発達も「何かを考えれば考えるほど」ということが前提になっていることを忘れてはなりません。

誰にだって「今日新しいことを考えなかった」などという日はないはずです。当然のことですが、私たちは生きていれば日々新しい事象に対面します。新聞を見れば毎日違うニュースが載っているし、会う人が昨日とまったく同じことを話すことなどないでしょう。内容の新鮮さや脳に与える刺激の度合いの違いはあるにせよ、私たちは毎日、「新しいこと」に対面しているのです。

しかしながら「同じような毎日で、変化が全くない」と嘆いている人と、ピカソのように常に新しいことを求め続け、脳を刺激し続けた人とでは、脳内のスーパーコンピューターがバージョンアップしていく量も桁違いに違ってしまうのです。

子供の時に、目に映るもの全てが好奇心の対象で、両親をうんざりさせるくらい質問を繰り返していたことでしょう。

こういうときに実は私たちの脳内では「成長したい」という欲望に促されて、膨大な量のバージョンアップ作業が繰り返しされています。

逆に大人になり、一通りのことに慣れてしまった中年以降では、仕事ではもはや新しく何かを学ぶでもないし、いままでの経験でなんとかやれてしまう。私生活では恋愛していたのもはるか昔で、パートナーがいることが当たり前の状態になっている。子供もある程度大きくなり、あまり会話も交わさない昨日と変わらない毎日が続く・・・。

これだと毎日の生活には変化などおきないように感じるでしょうし、脳に刺激を与えてくれるような出来事ももはや期待できないでしょう。脳の進化も、ある程度は続いているのかもしれませんが、それを何かの形で発揮する機会もこれでは望めないでしょう。

そして、こういった状態で「仕事では、もはや何もやるべきことはない」「生活においても、これ以上を何も望むべきことはない」と考えてしまったらどうなるでしょう?


そう、これが「脳の定年」ということなのです。定年を境にアルツハイマーなどの病気にかかる人が一気に増加するのも、こういった思考パターンが関係しているからなのです。

ピカソは91歳で息を引き取る最後の最後まで、制作意欲を失いませんでした。

「自分は日々変化する、それが普通で、そうでないほうが不自然だ」とはピカソの言葉ですが、70代の自分は60代の自分とは違う、80代の自分は70代の自分とは違う・・・という気持ちで、絵を書くことによる自己成長をひたすら促し続けた人物なのです。

余談ですが、ピカソが”定年しなかった”のは、画家としてだけではありません。彼はまた、女性遍歴でも有名なそうですが、79歳で再婚した時の妻は46歳下の33歳の女性でした。しかも絶世の美女だったそうです。

つまりピカソは、画家としても生涯現役ならば、性的・肉体的にも、ほとんど生涯現役だったのです。


私たちの脳を科学的に見れば、まさにそれは”日々、変化”どころか、”日々、発達することが普通”の器官なのです。そこに「定年」や「衰退」などという概念は、実は全く存在していないのです。

諦めたら終わり、と言うのも諦めて考えるのも止めてしまって脳を使わない日々が続くと本当に取り返しがつかなくなってしまいますので、ちょっとでも”日々、変化”を心がけてみてはいかがでしょうか?