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コンボイ司令官」のソフビフィギュア記事、後編は1999年に発売された「メタルフォースコレクション」版を紹介します。
※…前編はこちら
 
「メタルフォースコレクション・コンボイ」は「タイムハウス」社より発売されたソフトビニール製フィギュア。
店頭での販売は無く「タイムハウス」に通販申し込みを行うか、イベント「ボットコンジャパン'98」会場で申込手続きする事で後日発送されてくる、というシステムでした。
私は当時「ボットコンジャパン'98」会場で注文、その時には結構な行列が出来ていた記憶があります。
 
 
 
 
 
 
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◎メタルフォースコレクション・コンボイ
 
「メタルフォースコレクション(以下MFC)コンボイ」は1998年末頃より受注開始、1999年に発売されました。
 
…コレクションといいつつ実際に発売されたキャラはコンボイのみで、2000年には「メタリックカラーバージョン」も作られました。また、2007年には良く似たコンセプトの「メタルヴァースコレクション/ホットロディマス」がダイキ工業より発売されましたが、この辺りは私は持っていません。
 
フィギュアは第一作「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」のアニメ版デザインを忠実に再現したものとなっています。当時の資料によると「2000体」の限定生産だった模様。
 
このフィギュアが発表された「1998年」当時は「ビーストウォーズ」展開まっただ中。今と比べると「大人のファンに向けたトランスフォーマーグッズ展開」がまだまだ少なく、その中でのこの初代コンボイのリリースには驚いた記憶があります。
今でこそ「マスターピース(2003年~)」「ハイブリッドスタイル(2005年)」等大人のTFファンに向け、アニメデザインを意識したコンボイ玩具は色々出ているのですが、この「メタルフォースコレクション」はその先駆けと言っても良いのではないかと思います。
 
 
 

 
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・背面
背面もアニメのデザインを再現したものとなっています。
 
…私事になりますが、このMFCコンボイが発売された1998年~1999年は「G1」等過去のシリーズはまだまだメディアで取り上げられる機会は少なく、今の様に「旧作玩具の復刻」という恵まれた環境もありませんでした。
 
私は当時「G1コンボイ(当時は初代コンボイとよく言われていました)」の変形玩具は持っておらず、このメタルフォースを変形玩具の代わりとして遊んでいましたね~…
 

 
 
 
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右手は「握り手」の他に付属の「レーザーライフル」を持つための手パーツも付属。…しかし私は現在メタルフォース版のレーザーライフルを紛失しているというorz
 
画像ではサイズの近い「マスターピース(MP-1)/コンボイ」のレーザーライフルを拝借しています。MFC版のライフルが見つかり次第画像を差し替える予定です。

 
 
 
 
 
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MFCコンボイはソフビの間着部である首、肩、腕、拳、膝の部分が回転可動します。
武器はレーザーライフルの他に、アニメ第2話や国内版OPでも印象深い「レーザーアックス」が付属。記憶が正しければレーザーアックスは「ボットコンジャパン'98」会場で受付した人のみ貰えた特典だったはず…
 
「レーザーアックス付属」も現在のG1コンボイ玩具では良く見られますが、おそらく「タカラ(現タカラトミー)の版権を得た公式TF玩具」で初めてレーザーアックス付属を実現したコンボイ玩具がこのMFC版で無いかと思います。
 
 
 
 
 
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胸部はクリアー成型の別パーツになっており、取り外すと内部の「マトリクス収納部」が再現されています。マトリクス収納部は「トランスフォーマー・ザ・ムービー」を元にデザインされている模様です。
 
…アップにするとわかるんですが、ウチの司令官はマスクとメット部が微妙に歪んでいるんですよね・・・、個体差なのかな・・・orz
 

 
 
 
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・マトリクス
 
総司令官の証である「マトリクス」。歴代総司令官の意思が詰まった「英知の結晶」であり、「ホットロディマスをロディマスコンボイに転生させる」「全宇宙に蔓延した宇宙ペストを消滅させる」等様々な奇跡を起こしました。

MFCではコンボイ内部に直接造形されており、取り外す事は出来ません。
レーザーアックスの話とカブりますが、今では「マスターピース」「ハイブリッドスタイル」等に見られる「マトリクスを内蔵したG1コンボイの公式玩具」もコレが史上初では無いかと思います。
「マトリクスを内蔵したコンボイ玩具」では「ビーストウォーズ/ライオコンボイ」の方が先だったりしますがあくまで彼とは別キャラですので。
 
 
 
 
 
 
 
 
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MFCコンボイが発売された1999年は「超生命体トランスフォーマー・ビーストウォーズメタルス」が放映された年。当時の私はこんな感じで遊んでいました(笑)
 
画像はビーストウォーズメタルス13話「大きくな~れ」の再現(のつもり)。
歴史を変える為に「メタルスメガトロン」により破壊されそうになったG1コンボイを救う為、彼のスパーク(TFの魂)が入ったマトリクスを取り出そうとする「メタルスコンボイ」。

 
 
 
 
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G1コンボイのスパークの作用によりメタルスコンボイは「メタルスパワードコンボイ」に転生。見事メタルスメガトロンを退けG1コンボイを救う事が出来ました。
 
画像は一時的に意識を取り戻したG1コンボイがパワードコンボイを見つめる「BWメタルス」の名シーンを再現してみましたw
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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MFCコンボイはフィギュアそのものも「今では当たり前だけど、当時としては画期的な試み」を色々行った名作なのですが、もう一つ特筆すべきなのが付属の解説書!

 
 
 
 
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この解説書には「G1コンボイ(G1-Optimus Prime)」について様々な視点で非常に詳細に書かれており、非常に読み応えのあるモノとなっています!(画像右下クリックで拡大)
当時は(マタカw)大人に向けたTF書籍なんて便利なモノは出ておらず、こうしたマニア視点の読み物というのはとても重宝しました。
 
特にコンボイを「理屈を越えた無敵のパワーを持った存在としては描いていない」という部分等は読んで色々と考えさせられるモノになっていると思います。
…例えばロボットアニメをまとめて紹介する書籍等では「コンボイ」というキャラは「トランスフォーマーの代表」として紹介されますが、コンボイは他のロボットアニメの様な「スーパーロボット」でも、ましてや「主人公」ですらありません。そういった「コンボイ」ひいては「トランスフォーマー」というシリーズそのものの独自性や魅力の一旦をこの解説書で学べた気がします。

 
 
 
 
 
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・サイズ比較
後列左より「メタルフォースコレクション」「マスターピースMP-10(2011年版)」「マスターピースMP-01(2003年版)」
前列左より「総司令官コンボイ(復刻アンコール版)」「ソフビコンボイ」「トランスフォーマーユナイテッド版」
 
「後編」で紹介したMFCは約30cmと大きく、MP-01に匹敵するサイズとなっています。いっぽう「前編」で紹介したソフビ人形は約11cmと、この中でいちばん小さいです。
G1コンボイをイメージした玩具はそれこそ「星の数ほど」出ていますが、今回はそれぞれにサイズが近いアイテムを代表して並べてみました。

 
 
 
 
 
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・マトリクスいろいろ
…この中からさらに「マトリクスを内蔵したG1コンボイ」をまとめてみました。マトリクス収納部分は変形を意識しなくていいMFC版が「ザ・ムービー」等の媒体に近い印象ですが、変形機構がありながらこのギミックを再現した「マスターピース」もまた素晴らしい玩具です。
初めてMP-01を手に取った時はとにかく衝撃でしたね~。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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・オマケ…You should be Dancing!♪
 
「前編」のダブルコンボイ画像を撮影した際、ソフビロディマスが何処となくフィーバーポーズ(バスストップ)してるみたいだったのでついつい撮っちゃいました(笑)
 
何となくですがダンスの腕前はコンボイよりロディマスの方が上そうwww