【きょうのお時計】ひと夏の冒険!麻琴さんカシオークに出会うの巻! | 髙橋麻琴 非公式ブログ『よかれとおもって大惨事(仮)』










【これまでのあらすじ】

コロナ、水害、オリンピック────

良くも悪くもアツい夏、麻琴さんはだいたい半袖に短パンで過ごしていた。

ファッションの好みが変わったというほどのことでもないが、やや日焼けした腕を飾るタフでガッツあふれる時計を欲していた麻琴さんは、ついにカスタム品に手を伸ばし始めたのだった……!













ということでね奥さん、今回の主役はこいつだ。




ご存知、カシオのG-SHOCKからここ数年品薄の続くメガヒットモデル、GA-2100シリーズです。実は2本めです。


きれいな八角形のベゼルデザインを、かの高級ブランド・オーデマ ピゲのロイヤル オークになぞらえて『CASIOAK(カシオーク)』の愛称で呼ばれています。
海外のコミュニティで生まれた言葉でオフィシャルではありませんが、すっかり定着しましたね。


雲上時計のロイヤルオークには届かなくとも、せっかくだから雰囲気くらいは味わいたい……そんな庶民の願望、そこに近年のフルメタルG-SHOCKブーム、さらにアジア圏でのカシオ人気がケミストリーを起こした結果、






『ロイヤルオークそっくりのケースを作って改造する』という答えに辿り着いてしまったわけです。




細やかな説明は省きますが、この手の社外品カスタムパーツは膨大な量が出回っています。

今回ぼくが入手したものは3rd Gen.(第3世代品)と呼ばれ、既に2度も代替わりしていることがうかがえます。

果たしてどんなもんなんだべ?さっそく試してみましょ。






【いつものごちゅうい】

ここで行う作業はメーカーの推奨するものではありません。すべて自己責任です。
まして社外品を用いたカスタムですから、なんかあっても保証外。
転んでも泣かない、G-SHOCKのようにタフなハートを身につけよう。なにいってんだこいつ。










やることはそんなに難しくありません。工具もドライバーひとつです。

まずは時計本体、GA-2100からベゼル、ベルトを外します。ベルトはクイックリリース式なので簡単。ピンをピンセットなどで軽く引っ張るだけ。

最近になってG-SHOCKはクイックリリース式のベルトピンを採用し始めたので、カスタム愛好家を意識されているんでしょうかね。





次はベゼルを外します。両サイドに露出しているネジ4ヵ所を外したら、ベゼルをめくるようにゆっくり取り外します。サイドのボタンにかかっているあたりから、そっと外しましょう。

樹脂製のベゼルは意外と柔らかく、無理をするとこのボタン穴あたりがちぎれたりします。





取れました。んじゃ下の本体をカスタムパーツにおさめてしまいましょ。

ここも特別な作業はありません。パーツの天地を確認しつつはめこんでネジ留め。






こんなかんじでスポっと。
第3世代パーツはベゼルとベルトが一体型になっており、ビジュアルもよりロイヤルオークに近づいています。
ちなみに初代はベゼルのみ、第2世代はベゼルとベルトが独立しているタイプだそうな。






付属のネジで丁寧に固定したらできあがり。
4ヵ所のネジをバランスよくねじって固定していくとガタつくことなく固定できます。
というか本体をはめた時点でガタつきもほぼなく、良く出来てますよね。すげえや。

そんなこんなで完成だよ!やったねパパ!










着画です。これがカシオーク……!
夏の日差しにぎらつくステンレスボディ、そこにカーボンコアガード構造のG-SHOCKが収まることで言い表しようのないタフネスとラグジュアリーとナイスガッツを……!






うーーーーん………??





率直な感想ですが『ワースゴーイ!で、なにこれ?』です。


まず当然として、世界三大時計に名を連ねるオーデマピゲの傑作・ロイヤルオークではないです。オマージュウォッチとも言い難いな、あと中身がG-SHOCKなので結構デカい。本家よりふた回りくらいでかい。

中身が中身だからかろうじてギリG-SHOCKではありますけれども、もとの2100系の『G-SHOCKなのに薄くて軽い』というウリもなくなってしまった。

なんだろう、完成されたメニューをアレンジレシピで台無しにしてしまったような……これただのジョークグッズなのでは……?

さらにですよ、味を占めたのか知らないがロレックス風にできるカスタムパーツまで売られ始める始末。カシMTマスターとかカシマリーナーとかいってんの。もう見てらんない。
いやいや、ロイヤルオークみたいだからそれっぽくしよう!だったのがなんでロレックスにしちゃうのよ。高級時計ぽければ何でもいいんか。あーもうめちゃくちゃだよ。





まあそれはそれとしてカスタムパーツの質感はホントに高くいいかんじです。大陸の技術すげーな、いやピンキリではあるけど。時計の形をしたゴミとかあるけど。
今回は中古品で安かったのを見つけてつい購入しちゃったのですが、割りきって楽しみました。

ベースにしたGA-2100もそれなりに傷んでいて、外装を交換しようかという矢先だったので、これはこれでよし!ってことで。もう1本持ってるし。






ちなみに。

こういう社外品での改造がウケていることを親元のカシオが知らないわけもなく『そんなにメタルのが欲しいんやったら出したるわ』と言ったか言わずか、今夏の新作に2100系の金属ベゼルバージョンが登場しました。

この新作GM-2100シリーズ、さっそく転売商材にされてしまっておりますが、限定モデルではなさそうなので素直に店頭予約で購入するのがよいかと。

カシオ脅威の生産力でもって流通もすぐ安定するとおもいます。転売屋を信じるな、カシオを信じろ。