2014ミスサイゴンのmy千穐楽が終わりました。とても充実した日々。精神も身体も削る演目だけどもその大きなエネルギーを放出する事によって力が湧いてきます。


それぞれがベストを尽くし、駆け抜けて来た毎日。全てが上手く行くわけではないけどもそれぞれの化学反応がマジックを生むわけです。その瞬間に突き抜ける感覚と云うのはそれを経験して初めて解る感覚かも知れません。


10何年も前にオレがブロードウェイで演奏していた頃の作品とは大分作品への光の当て方、意図が変わってきたと思います。しかしそれは生き物である作品の宿命。前進する物なのです。


振り返ってみると懐かしい稽古の日々です。あっという間でした。
いや~忙しい夏です。ミスサイゴンの帝劇公演、その合間に大阪に指導に行ったり、帝劇が終わってから京都で合宿、そのあと名古屋でレッスンしてからミスサイゴンの名古屋公演、セッティング/サウンドチェック/舞台稽古/初日、二回、二回、千穐楽/吹奏楽指導/移動で今大阪です。今月もあっという間に過ぎ去っていきそうです。しかしこのサバイバルのスケジュールをぶち抜いていくのもテンション上がります。それでは大阪フェスティバルホールでの公演、お楽しみに!
帝劇スケジュールはホントにタフです、極限が試されます。市村氏と太一(三井)が抜けてしまってカンパニーは精神的に辛い部分があります。しかしながら、The show must go onの精神を持つのがシアター、ショウビズの世界。それをバネにしてさらに濃密な世界を創るインスピレーション、モチベーションとしてそれぞれが色々しょいながら毎日パフォーマンスをしています。


でも、舞台上の演者の表現がだんだんダイナミックに、自由になっていくのが解るし、音楽的な表現、ニュアンスが自然に大胆になってきてるからそのエネルギーがオーケストラの創る音楽、そして照明、セットとそれが連動した時に生まれるマジックを感じた箇所がいくつもありました。身体をエネルギーが突き抜ける感覚があり、フィジカルの世界から一瞬解放されるのが何とも気持ちいいのです。


芝居と云うのは密度が高まっていくと間の空気感に無駄がなくなり、緻密になっていきます。だからより自然に感じるようになる。それもお楽しみください。


さぁ、7月も今日で終わり!駒ちゃんエンジニア連投お疲れ様!