仙台千穐楽。

なんかオレの中では特別な1週間だった。


人間社会、綺麗事だけじゃない。復興へ向けて頑張ろう、というエネルギーに溢れ、景気をよくしようというのがある反面、中心部から外れた所では、みんな中央にいっちまうからこっちはどんどん寂れちまいますよという声だってあるし、余りにぐちゃぐちゃで手付かずな所もある。それらが全部「頑張ろう」「頑張って」「頑張るよ」の陰に隠れ、その表面的善意を越えた部分には矛盾、偽善等の闇な要素もある。


そのような不条理が存在する中で、様々な想いを抱きながらも毎日を生きている人の素朴で普段着な表情があり、旧来の日本の風土の育んできたDNAがある。そしてそれに触れる事に依ってその温かさを感じ、心暖まり、同時に胸襟をただす思いもある。


これは心に活気を与える娯楽、考える切っ掛けとなるメッセージ、そういう物が色々ある芝居だ。その空気をお腹一杯になるまで味わってほしいと思ってそれぞれが全開を叩き込んでたと思う。少なくともオレはそうだ。


カーテンコールでの客席の皆さんの顔がとても印象的でした。そして、色々ピットに声をかけてくれてありがとう。感謝してます。