帝劇レミゼ真っ最中です。ちなみに3月25日オケ合わせ初日から舞台稽古、GP、プレビュー、そして本公演初日からは2/1/2/1/2/2という公演数で中々エグいです。前は1/2/2/2/1/2/2だったようで、ブロードウェイでは考えられない公演数です笑 ブロードウェイでは週8回、若干バリエーションはありますが、月休、火、木、金は20時一回公演、水、土が14時、20時の二回公演、日が15時マチネ一回公演なパターンが多かったです。

でもキャスト、オケ、スタッフも日々普通に過ごしながらもやはり胸中には特別な思いが様々な形で出てきます。前半最後、M17の「One Day More」を聴きながら、自分が日々生きているという事の特別さを感じます。魂を込めてサウンドにブチ込もうというエネルギーが湧いてきます。リードトランペットというのは負担が非常に大きいパートでまさにハイリスクハイリターン、矢面に立たされる事も多いです笑

まあしかし、そんなことで全く怯んではいられませんね。外さない為に守る音楽なんて最初から死んでますから。上ではバリケードで死んでるやつらいるんだから笑しょぼん全く飽きません。一日一日、一回一回がその場のみで生きているいきもの。それを感じ、そのエネルギーを共有して客席に届けるのです。


レ・ミゼラブルは1999年にニューヨークに引っ越してからクローズまでブロードウェイでレギュラーエキストラで暫く演奏していた思い出深いミュージカルの1つです。当時はトランペット3本バージョン、それぞれのパートにキツい箇所がありました。冷えたImperial Theatre(W.45番通りにあるシューベルトグループの劇場の1つ。キャパは1417、出来たのが1923年です。なんの偶然だろうか、訳すと「帝劇」笑)で2幕の冒頭から少ししてエポニーヌが歌い終わって楽器がキンキンに冷えた所でサードパートを吹いているときはいきなりピッコロでハイDでリードしなければならなかったのを思い出します笑


10年ぶりの粋な巡り合わせ、そしてこの国難の時にこの劇場から魂のエネルギーをサウンドに乗せて運ぶことに特別な使命感を感じます。皆様、是非帝国劇場へ足をお運びください。レミゼのリードは、初演からずっとやってる方と半分半分のダブルキャストです。素晴らしい方です。私乗りは4月は29、30。5月は2日のチャリコン、1、3、4、5、13、14、15、21、22、25、26、27、28。6月は6、7、8、11です。