リアルタイム20200709 -他に好きな人が出来たら- | 1.5人称の恋

1.5人称の恋

片想いからの始まりから26年、遠距離の婚外恋愛は水面下のその下で続いてきた。「先生」であった彼との時間、過去の恋、そして今を書いていきたいと思います。

「もし他に好きな人が出来たらどうする?って聞いたんです。そしたら」

 

「そしたら?」

 

「・・・それは仕方が無いねって。だって自分よりいいなって思ったんでしょ、ってだったら別れるしかないのかなって。もうっ!どう思います!?私のことどう思ってるのって、そんな簡単に別れられるのって」

 

 

他部署の25歳、彼氏は同い年らしい。

 

彼女とは親子ほど違うのに妙に懐かれてしまっていて。私を見るや目をキラキラさせて「最近の恋バナ」を話してくる。アラフィフな私のコメントは占い師のアドバイスみたいなんだそうだ。なんじゃそれと思いつつも、テンションが落ち気味な時は彼女の賑やかなおしゃべりが心地よくて、お昼休みに相槌をうちながら聞いてた。

 

 

「好きな人がいるの?彼のほかに」

 

「いませんよ。だからもし、もし、の話をしただけなんですっ」

 

「で?」

 

「絶対別れないとか、渡さないとか、俺の女だとか言いません?フツーは。この人にとって私のことはそのくらいの温度なのかな、別に居なくなってもいいくらいなのかなって。好きなのは自分ばっかりなのかなってもう悲しくなっちゃって」

 


俺の女、かあ・・・爆笑


怒っているのか悲しんでいるのか

ブスッとつき刺された唐揚げが、フォークもろとも勢いよく彼女の口の中に飛び込んでいく。

 

 

 

 

・・・そう言えば私も雅治に聞いたことがある。

 

 

雅治はその彼と全く同じように「別れる」と答えた。


 

「そんな。別れる、に何か思うことはないの?」

 

「・・・複雑でしょうね。sanaが僕より別の誰かをっていうことだから。でもたしか昔、それに近いことを僕は経験したような気がするけど」

 

 

そう言い微笑むと、私にこう聞いた。

 

「じゃ、sanaは、もし僕がsana以外の別の誰かを好きになったと知ったらどうする?」

 

「奥様はどうにも仕方が無いけど。それ以外だったら・・・」

 

言われる前に気づく。たぶん

そして気付いたら、嫉妬という嫉妬が溢れそうな気がする。

 

でも、雅治にそんな感情をぶつけることはしない、絶対に。痩我慢でもなんでも後でどれだけ後悔したとしても。そこに至るには掛け違え見抜かった何かがあったはずだから。

 

「好きな人が出来た、という時点でもう私への気持ちは何らか薄れているわけだから別れるほうを選ぶと思う。雅治の気持ちを優先する」

 

 

 

「でしょう。ほら、結局僕がさっき言ったことと一緒。・・・もう止めよう、そんなタラレバな、ありもしない話」

 

 

 

 

 

さて

 

これを例として目の前の25歳に話すべきかどうか。

もちろん、少し設定を変えて、になりますけど。

 

話して、わかってもらえるかな。

相手を尊重することが、たぶん彼の愛し方で。

自分が彼女の傍で幸せになることよりも、彼女の気持ちを優先して考えてしまう人だろうなということを。

 

「彼はあなたが思うよりもたぶんあなたのことが好き」って。

 

言葉は足らないかもしれないけど。

でも、俺の女、は私の中では愛の言葉じゃない。

 

 

「sanaさん!この話は明日。まだ続きがあるんですから聞いてくださいねっ。明日もお昼はこの時間にここですからねっ。来て下さいねっ!」

 

バタバタとお弁当を片付ける。25歳、若手は仕事でも忙しい。

 

 

「自分の部署の先輩にも聞いてみたらいいのに。恋バナできる女の先輩もいるじゃない」
 

 

「だって、自分の部署でこんなこと話すと、何か色々言われるじゃないですか。sanaさんは別部署だし、口固そうだし、聞いてくれるし」

 

なるほど爆  笑

 

 

 

 

 

 

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