後日談 | 1.5人称の恋

1.5人称の恋

私たちの時間は、いつのまにか25年になった。
絡んだ小指くらいでつながる遠距離の婚外恋愛は、焦がれすぎても続かない

別れてからも勉強会とか会議で度々顔を合わせることはあった。

あれだけの怒声罵声を浴びせてきたからさぞやと思っていたけど、案外通常通りな態度。

 

時々の待ち伏せ攻撃や水飴のようなねちっこい誘いも、そのうち収まった。

 

 

 

それから数年後。

勉強会の後に友人の凛に呼び止められた。

 

 

「おいsana。ちょっと今晩つきあえる?」

 

「何?」

 

「知ってる?Oさんが地の底まで落ちてる話」

 

「知らない」

 

「野郎ばかりで慰めてもしょうがないけど、花らしいのが1匹いたほうがまだいいだろ」

 

「花らしいので悪かったわね。何があったの」

 

「まぁ後で」

 

「はぁ?」

 

 

 

「落ち込むOさんを慰める会」という飲み会。

後輩の面倒見がいいからかオトコたちの友情なのか、数人でOさんを囲んだ。

1杯飲み2杯飲み、そのうちにOさんが語りだしたのは、あの、みぃさんの話だった。

 

どうやらあの後、みぃさんとの縁が切れることはなくズルズルと続いていたようで。

 

やっぱりね。

 

「あれ?でもあの○○病院の恵子ちゃんとつきあってませんでしたか」

 

「まぁ時々ご飯を食べに連れていくくらいよ」

 

「ちょっとちょっとーご飯だけぇ?」

 

 

野郎たちつっこむ。 

Oさんはちらっと私を見、話を進めていく。

ん?恵子ちゃんて私より下じゃなかった? 

 

 

 

そんなある日

みぃさんから話があると言われて。その話がなんと「結婚したい」ということだった。

 

勿論Oさんとではなく、実はOさんに内緒で数年前から付き合っている人がいて、今ならまだ子供を産めるぎりぎりの歳だから結婚したい、でも結婚するにはけじめをつけなければ、で。

 

数年前・・・やるなあ。あの時と被ってる😅

 

「結婚相手の男が挨拶に来た。結婚の許しを得に」

 

「ええーっ!20年来の不倫相手に結婚挨拶!その彼氏凄いな」

 

 

「ということは、何年かはOさんと二股で彼女付き合っていたというわけですか」

 

「そう」

 

 

・・・因果応報だなぁ。

 

 

 

 

「僕がOさんの分までみぃさんを、一生かけてあなたの分まで幸せにしますから、結婚を認めてください。そして身を引いてください、って言われたら、言い返す言葉ないでしょ。よろしく頼むとしか言えないでしょ。また横で幸せそうな顔をするんだ。つい数日前まで・・。キツイよなぁ女って」

 

涙で言葉が出なくなるOさん。まあまあと隣で野郎が空いたグラスにビールを注ぐ。

 

「離れていくなんて思って無かったから」

 

「いや、フツーそんなに長かったら離れないでしょうー」

 

野郎たち、しみじみ。

 

申し訳ないけど笑いを噛み殺すのに必死。

その後、速攻で理恵に電話、勿論。

 

良かったね、みぃさん、お幸せに。

とかつての敵(!?)のケリのつけ方にスタンディングオベーションな気分だった。

 

 

「二股に気づかなかったんですか?」

 

「うん」

 

「凄いなーその女。やり手だなぁ」

 

「まぁ元気出してくださいって。まだ次がいるいる!」

 

「いや・・・もういいかな」

 

「そう言わずに。行きましょうよ合コン!」

 

 

 

 

オトコって、気づかないのねー。

 

オンナって、気づくのにねー。

 

 

女の気持ちがいつまでも手もとにあるわけないでしょうに。そう思いながら聞いてました。

 

 

で。

 

なんで、野郎飲み会に私が行く必要があったのか。

お察しのとおり。

凛が私を誘ったのは、Oさんに頼まれたから。

 

 

だから、そばにいてほしい。

よりを戻したい。もう一度。

 

数日後正式に?その話が来ましたが

 

当然、お断り。

 

「オトコはすぐに何年前のあの時に戻れるから」とのことでした。

 

意味わからん。女は戻りません。

 

 

 

 

後日談でした。爆  笑

 

 

 


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