12月に入ってから、弟の言動に変化が起きている。
朝から晩まで喋る時間が長くなった。
朝は、朝食の時から1時間以上ブツブツ話す。
耳の遠いお袋も、話を聞き取るのは難しい様だが、何かをしゃべっているのは分かる。
「あんた、そんな声じゃ、私には分からない。もう少し、ちゃんと喋らない、分からんよ」
と言う。
弟が、大きな声で話すと、
「そんな話は、何度も聞いたから、もう良い」
と、突き放した。
弟が、自分の部屋に行ってしまうと、お袋が私に言う。
「最近、様子が少しオカシイかね?」
「最近でなく、40年以上前からじゃないのか。主治医の先生も、病気以上に、兎に角に、臆病だし、気が小さいと言ってたから、『ノーベル賞』級らしいね、今更、驚く話でもないよ」
と言うと。
お袋、曰く、
「ノーベル賞じゃなくて、『のう、へる、しょう』だね」
座布団一枚上!!!