ここ1ヶ月ほど、弟がビールを毎晩飲み始めた。
最初の頃は、小さな缶だったが、最近はラージ缶になった。
我が家は、酒を飲む家系ではない。
昨夜、夕食後にまた弟がビールを飲む、それも一気に飲み干した。
それを見ていたお袋が、
「病気の薬を飲んでいる人には、アルコールは良くないだろう」
と言う。
弟には、会社の宴会で酒を飲んで大暴れをした前科がある。
その時に主治医から、「アルコールはダメだ」とお袋は聴いていたそうだ。
それを思い出して、弟に注意したのだろう。
注意された本人が、反省したことを言えばそれまでなんだが、お袋のいうことに
「何を言っているのか!飲みたいから飲んでいるんじゃないか!」
と反抗し始めた。
「薬を飲んでいるのに、アルコールを飲むのは良くないはずだ」
とまた同じことを言うと、
「それなら今度病院に行った時に先生に聞いてみる」
と反省どころが、居直ってしまった。
お袋もここで止めれば良いのに、昔のことをシツコク言い出したから、弟の支離滅裂な被害妄想の話を始めた。
30分ほど二人で口喧嘩状態になった。
お袋が、弟に最後通牒みたいなことを言う。
「私は何時どうなるか分からないから良いが、アンタはその病気を治さないと大変だよ」
その後、お袋は沈黙。
弟は、自分の部屋に引きこもる。
お袋が、寝る前に私に
「最近、人の言うことを聞かなくなった、どうしてじゃろうか?」
と聞く。
何も変わってないと私には思えるが、お袋には違う様に思えるのだろう。
少し話をしたが、40年以上も患っている弟の病気が、この先直るものと期待している。
やはりこの人は、弟の病気が理解できていない。
心がけ次第で治ると思っている。
だから、私にも兄貴らしく注意しなさいと言う。
母親だから、そう思いたいのだろうが、現実はそんなに甘いもんじゃない。
本当に自分の子供のことを心配する母親なら、もっと前からやるべきことがあったのだがね。
世間体を考えて、弟の病気を伏せてきた。
親戚の集まりでも、様子がオカシナ弟について
「交通事故で車をぶつけられてから、調子が悪くなった」
と口にしていた。
お袋に言わせれば、嘘も方便で言っていると。
一夜明けて、昨日のことが弟にどれだけ影響しているか...。
朝から、支離滅裂な話を延々と続けている。
何にも変わっていない。