昨日のNHKスペシャルは、戦後の日本政治のレヴューだった。
ゲストは、田原氏と御厨氏。
吉田茂が敷いた経済優先の路線と、完全独立路線の岸信介の関係がハイライトされていた。
テレビ番組だから、多少の脚色、デフォルメはあるとしても、60年安保改訂で岸の功績は初めて知った。
60年安保は、岸が米国に追随し、無理矢理に延長したと思っていた自分の不勉強さを恥じた。
サンフランシスコ講和条約で、日本は連合国による占領から独立を果たしたが、日米安保は連合国に代わって米国軍が日本に駐留するという条約だ。
平たく言えば、GHQの統治が終わり日本政府が国家運営を行うが、日本の軍隊は存在せず米国軍が日本に駐留するということ。
沖縄の日本返還に似てはいないか?
吉田は、経済で国家復興を行うことを国是としたわけだ。
それに対して、岸は連合国の制定した憲法下では、独立国家としては不完全とし、自主憲法の必要を主張し、吉田路線を批判した。
その実践が、60年安保改正で、米国に日本を守らせる義務を持たせたこと、事前協定で米国が勝手に基地を日本国内に置けないこと、安保協定は10年毎に見直すことなど、改訂前の不平等をなくしたことだった。
当然、日本国に取って相当の前進だった訳だ。
この実績で国民の指示がアップし、それを背景に憲法改正にと岸は目論んだ。
しかし、政治の世界は一寸先が闇だった訳だ。
政治家の強い信念、拘り、国家への思い、過信とか、色々と批評はできるが、今回の安保法制で孫の晋ちゃんには、信介爺さんのやり残した怨念みたいなものがあるのかもしれない。
爺さんもある法律が切っ掛で、結局辞職に追い込まれた。
さて、「安保」法制で晋ちゃんは、どう切り抜けるかな?