弔いの心 | 杉本 龍一のブログ I am a 古民家鑑定士

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古民家を壊してしまうこと無く、修繕、再築しながら、未来のこどもたちに残して行ける、持続可能な循環型建築社会の創造を目指しています。

そのような活動を、建築士の立場から紹介していきます。

年末年始はお墓参りや神社仏閣に参拝された方も多いと思います。


もちろん私もそのうちのひとりなのですが、我が家の隣が墓仕舞いしてしまったのです。

2022年度で墓仕舞いした人は15万件を超し過去最高になりました。
お墓の維持に苦労する人が増えたためで、一番多い墓仕舞いの理由は「遠方にある」で次に「継承者がいない」、「維持管理費がかかる」、「お墓を継承したくない」と続きます。


お寺は生きている人のためにこそ存在するので、時代の流れに合わせて利用する人に寄り添うお寺に変わらなければならないと思います。

樹木葬や、永代供養、納骨堂などに改葬するのも悪いことではないと思います。

墓仕舞いと言っても弔いの場をなくすことではありません。

我が家のお墓は離れた実家にありますが、今後二地域居住を行う為の理由の一つとなっています。

先祖が眠る墓に向き合うことは、自分を見つめる機会にもなるので、私は生まれ故郷にあるお墓を大事にしていきたいと思います。