緊張・模索・修復の7年=習主席が27日初来日-中国 | 親父と息子の口喧嘩

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YAHOOニュース(時事通信)6/25(火) 7:25配信

 

 中国の習近平国家主席は、28~29日の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)出席のため27日に大阪入りする。

 2013年の主席就任後初の来日。20年春の国賓来日に向けた調整が進むが、「緊張・模索・修復」をたどった7年間の日中関係を振り返る。

 ◇5年の「長い冬」
 中国政府は、12年9月に日本政府が尖閣諸島の国有化に踏み切ったことに激怒し、極度に緊張した両国関係の「長い冬」が始まった。その後、安倍晋三首相の靖国神社参拝なども重なり、「日中関係は1972年の国交正常化以来最悪」(中国政府筋)の時期を迎えた。

 そうした中、14年11月に北京で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のタイミングで安倍、習両氏による初の日中首脳会談がなんとか実現。しかし会談前、国旗のない場所で報道陣の前に現れた習氏は、安倍氏と視線を合わせようとせず、「仏頂面」を演出した。


 冬の時代は続いた。日中関係筋が日中首脳会談の実現がなお困難だったと回顧するのは、16年9月の杭州G20の際だ。日本側の会談要請に対して中国側が応じると連絡してきたのは前日夜10時ごろ。約30分の会談なのに事務レベルで約6時間も協議し、首脳会談内容を細かく詰めた。安倍氏を信用していない表れだった。

 ◇情報トップ極秘来日
 日中関係が好転し始めたのは17年5~6月、安倍氏が、習氏の掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」に対して従来の警戒姿勢から一転、協力方針を示してからだ。対中政策の読めないトランプ米大統領が同年1月に登場したこともあり、相手の腹の内を探り合いながら対日接近を進めた。

 18年10月27日に安倍首相が公式訪中を終えて帰国した4日後、中国情報機関トップの陳文清国家安全相が極秘に東京入りした。関係者によると、中国側の要請による来日で、日本側との会談は和やかな雰囲気だった。日本政府筋は「国家安全相の外遊は異例であり、習氏の意向を反映した訪日だ」と解説。別の同筋は「情報機関間の連絡を密にして安倍首相の意向を探る狙い」と分析した。

 江沢民元主席、胡錦濤前主席とも就任5年後の98、08年にそれぞれ国賓として来日した。日本政府はもともと、習氏に対しても18年の来日を打診。19年もG20大阪サミット出席に加えて国賓訪問もできないか要請したが、両政府は結局、「桜の満開な時期」(孔鉉佑駐日大使)の実現を目指すことになった。

 国賓来日が実現すれば、日中関係は表面的には完全修復する。日本外交筋は「国際会議とセットにした国賓訪問では薄れてしまう。単独で国賓来日し、意義を高めようとしている」と解説する。対米関係の先行きが読めない中、「日本カード」を温存する狙いだ。