親父「共和党のドナルド・トランプ氏が20日(日本時間21日未明)、首都ワシントンの連邦議会議事堂で宣誓を行い、第45代大統領に就任し、続いて就任演説を行い、「米国第一(アメリカ・ファースト)あるのみだ」と宣言した(産経ニュ-ス2017.1.21 02:40更新)。
とにかく、強いアメリカを取戻し、血迷った中国に鉄槌を下して欲しい。
日本もそれに大いに協力しなければならないな。」
親父「トランプ米新政権は20日、環太平洋連携協定(TPP)から離脱すると正式に表明したそうだ(時事通信1/21(土) 3:24配信)。
さらに、北米自由貿易協定(NAFTA)も再交渉を求め、参加国のカナダ、メキシコが応じなければ離脱する意向も示したようだ。
有言実行。素早い動きを見せる政権だな。
予想どおりとはいえ、日本にとっても手強い相手になりそうだ。」
親父「トランプ新政権が、TPP協定から離脱すると、日本の通商政策も大きな影響をうけることになるよね。
アメリカ抜きの残り11か国でTPP協定を発効させてしまうのも一つの手だが、それに伴う再協議は揉めに揉めるだろうね。」
親父「トランプ新大統領は就任初日の20日、大統領令に署名し、オバマ前大統領が推進した医療保険制度改革、いわゆるオバマケアの見直しを指示したそうだ(NHK NEWS WEB1月21日 9時43分)。
このオバマケアなる代物は、中間層には評判が悪かったものね。
保険料は上がるわ、自己負担額は増えるわで。」
息子 「まず、就任式を見た感想とトランプさんの主張だけどね。
あのアメリカの大統領就任式の一連の流れは、宗教儀式そのものだねぇ。
一貫して、「神が。神が。」だ。あまりに宗教じみていて、あの国の限界を感じる。
たかが241年前の建国時(日本は少なくとも2000年)のことを、あたかも伝説のように称えていた。
米国は、根付いた共通文化・歴史を持っていない人工国家なので、宗教(特にキリスト教)を柱にしないと、崩れてしまいかねないことを自分たちでも十分わかっている。
ただ、昨今の流れからどの宗教にも寛容でなくてはならぬ矛盾が出てきた。そして、歴史も文化が大きく違う移民がより多くなってきた。
そして、一時は強制していたアメリカ英語すら、わからぬ国民も増えてきた。
そして、理論がすっぽり抜けつつある。
つまり、「ごちゃごちゃ理由は考えず、愛国だ!」という方向だ。
それをトランプ大統領が吠えたわけだ。
「偉大な国にしてやる。仕事もやる。だから愛国だ!」と、極端に単純化したのだね。
移民のほとんどは、アメリカの歴史や文化を愛して渡ってくるわけではない。金のためだろう。仕事だ。
そこを見事に突いた。
そして、就任演説は本当に格好良かった。
あれだけ、自信をもってアメリカ第一だと言われると、米国民は頼もしい気持ちになっただろう。
ただ、他の理由(歴史・宗教・文化)をすっ飛ばしただけに、経済面でうまくいかないと、本当に空っぽの国になるな。
単純化のリスクは小さくない。
ちなみに、日本は世界で一番歴史の長い国だ。(2位を極端に引き離している)
人類の自然国家の最高傑作だ。
仮に経済がうまくいかなくとも、日本が日本たる理由は山ほどある。
ちょっと話がずれてしまったな。」
親父「そうだな。アメリカは一言で言えば、世界の吹き溜まりのような所だものね。
世界中から利や自由を求めて、移民や難民の群れが押し寄せ、建国され、やがて巨大化した人工国家だ。
日本のように自然発生した国家とは異質なものだ。
日本人は一株の根から咲いた種々雑多な花のような存在だ。
花の色や形は違っても、それらは同じ根っこにつながっている。
その根の中心に一際鮮やかな菊の大輪が咲き誇っている。
それがご皇室なんだよ。」
息子 「まったくその通りだ。家系を辿っていくと、日本人の誰もが本当に皇室につながるのだよね。
東欧に住んでいた時に、彼らは家系図を樹木のように表すと聞いたことがある。大きな樹木の幹から、枝が分かれていく様子に見立てているわけだ。
我々一億人以上の日本人の枝を辿れば、大きな幹に辿り着く。
世界で一番長生きの大きな木だ。
世界で一番長生きの大きな家族だ。
そして、2000年近くも同じDNAを代々受け継ぐ奇跡的な皇室が中心にあるのだよね。
もっと子供たちに、このダントツ世界一の国日本について教えないといけないな。教育が悪い。親も悪い。」
親父「20日は議会上院で新政権の閣僚人事の承認も行われたらしいな。
マティス国防長官とケリー国土安全保障長官が承認され、就任したそうだ。
でも、8年前、オバマ大統領が就任した際には、初日に7人の閣僚が承認されていたことに比べれば、少々寂しい船出だな。」
息子 「まぁ、演説の冒頭から既存の政治家等(エスタブリッシュメント)が否定されたのだからね。
議員たちは内心、はらわたが煮えくり返る気持ちではないのかねぇ。」