生理用品買えず欠席…英貧困女子生徒の苦悩、活動団体が支援要請 | 教育問題備忘録

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12/22(金) 22:04配信 AFP=時事


【AFP=時事】英国には、生理用品を買う経済的余裕がないため、毎月学校を欠席している女子生徒がいる──。活動家らが20日指摘し、政府に支援を要請した。

 活動団体「フリーダムフォーガールズ(Freedom4Girls)」によると、貧困に苦しむ女性や少女らは、間に合わせの方法で生理期間を乗り切らざるを得ない状況に置かれているという。

 団体を立ち上げたニーナ・レスリー(Nina Leslie)氏は、「子どもに食べさせるためにパン1斤しか買えないという女性から、パン1切れを生理用品代わりに使うという話を聞いた」と明かした。

 同団体は通常ケニアで活動しているが、今年に入りイングランド中部リーズ(Leeds)の学校から連絡を受け、支援を求められたという。

 同市在住のある少女(11)はBBCの地元ラジオに対し、家族からタンポンや生理用ナプキンを買うお金をもらえないため、靴下やトイレットペーパーを使うと語った。

 活動家らは20日、首都ロンドンのダウニング街(Downing Street)にある首相官邸前でデモを行い、貧困家庭の女子生徒らに学校を通じて無料で生理用品を配布するよう呼び掛けた。

 デモに参加したジェス・フィリップス(Jess Phillips)議員は、「学校でトイレットペーパーは無料。なぜ生理用品もそうしないのか」と訴えた。

 活動団体「フリーピリオズ(Free Periods)」の推算によると、生理用品を学校で無料配布するには年間478万ポンド(約7億2600万円)が必要になるという。

 政府の報道官は、最貧世帯の児童生徒らの支援金として今年25億ポンド(約3800億円)を拠出しており、学校は生理用品の購入に充てることもできるとしている。【翻訳編集】 AFPBB News