4町村合併(つくば市政展望-268) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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谷田部と大穂の二町合併の先行案が浮上する。一般に木村操新町長の独走だと捉えられた。大穂町の町議に木村操新町長からご祝儀が届けられている、との情報に接して豊里町の野堀豊定町長は震え上がった。町長選挙でカネを使ったと噂される木村操新町長にそんなに潤沢な資金がある筈が無い。竹内藤男県知事は本気だ。漸くに一昨年来の谷田部騒動の背景が見えてくる。次は俺か?沼尻民平町長の次は俺なのだ。震えが止まらなくなり、合併にゴーサインする。桜村の倉田弘村長は大きな体躯をこの間も揺らしていた。俺の処抜きの合併はあり得ない。

未舗装の町道ばかりの筑波町は一応合併反対で纏まっているように見えた。しかし未舗装町道を抱え込んでの合併反対はこの先の農業に影響する。機械化の進む農業にとって町道の舗装は急務であった。旧住民が大半で、研究学園都市に一部が組み入れられていた筑波町だが、まだ生涯一度も海を見ていない町民が結構いた。ある意味で遅れていたのだ。だから、今度は4町村合併となると置いて行かれる。町道の未舗装率の高さから、合併反対の共産党町議の扇動にのって合併反対を唱える井坂敦美を新町長に選んだのだが、4町村に先行合併されたらアカ嫌いの竹内藤男県知事からの嫌がらせが目に見えている。このままでは、町道の未舗装率は縮小されない。

慌てて筑波町の大多数の町民は合併賛成に動く。民主主義が旗印の井坂敦美新町長はアカから脱色する。それは一夜の脱色だった。