竹内藤男県知事絶好調(つくば市政展望-257) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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『21世紀は茨城の時代』の刊行は平成4年11月1日である。実際に21世紀を迎えると、知名度が全国最下位になっている。日本中で一番存在の影薄い県と化していた。むろん、これは全国的にも知事としての手腕が最下位という評判の橋本昌知事の県政6期の反映でもあった。21世紀は茨城県の存在価値薄い時代となったのである。

『21世紀は茨城の時代』は、表紙が竹内藤男県知事の写真が筑波山を背景に写されている。この本の刊行された1992年は10月に関東地方知事会の会長に就任している。平成3年に5選された翌年である。

昭和62年11月には谷田部町、桜村、豊里町、大穂町が合併して「つくば市」が誕生する。つくば市の命名者は竹内藤男県知事であった。竹内藤男県知事の4選された年度である。

そしてこの『21世紀は茨城の時代』には、木村操氏がつくば市長として写真入りで「科学・文化・人間都市」を目指すと宣言している。

木村操氏はつくば市長選挙を渡辺安重方式の買収で二代目市長に就任していた。竹内藤男県知事の「権力」というか後ろ盾を背景に木村操市長も絶頂期であった。高野水道工事が追い詰められ、青息吐息の時代でもあった。確か、この頃は木村操家も長屋門を構えていた。新築したのである。

かつて渡辺派の農業委員から「名門名門いうが、門がない」と書かれた時代から10年は経過していた。

つくば市長として長屋門を構えたのである。