「固体燃料弾道弾を試射」(『北朝鮮政策動向』-6) | 安部南牛 | 朝鮮文化資料室

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小泉悠研究者から、聞かれた。北朝鮮の固体燃料に使う資材は神奈川県下の工場、装置は京都の会社製だという噂ですが、南牛さん知りませんか?

南牛は今や「この糞爺、死ね」と罵倒されているかなりのおじいである。おじいが現今の北朝鮮事情に疎いのは当たり前だろう。それでも気になってラヂオプレスから送られてきた『北朝鮮政策動向』誌のNo633、2024年の第一号を手に取った。

表紙に、「極超音速」弾頭搭載の固体燃料弾道弾を試射とあった。83ページを開くと、「新型中距離弾道弾の固体燃料エンジン実験実施」との『朝鮮中央放送』の報道の全文が掲載されていた。

そして次の84頁に「固体燃料式の極超音速ミサイルの試射成功した」との1月15日の『朝鮮中央放送』の報道が全文記載されていた。

技術的内容は不明だが、食糧危機に喘いでいる北朝鮮で、試射ができるとは驚きであった。果たして神奈川県下の工場から、どうして固体燃料の資材を運んだのであろうか?

小泉悠研究者へそういうことは、北朝鮮問題家を抱えている櫻井よしこ理事長の研究所に問い合わせたら如何でしょうか?と応えた。当然のことだが、櫻井よしこ理事長の国家基本問題研究所ならば、北朝鮮の固体燃料開発が日本の技術に依拠して進展している実態をご存知でしょう、と述べるしかなかった。