毎朝天気予報と愛妻の機嫌を見ている。地球温暖化のせいだろうか、予測がつかない。晴れだと油断していると突然の雨。しかも雷が落ちてくる事もある。女心と秋の空などと比喩があるように、天気も機嫌もころころ変わるから要注意だ。あの頃は良かった。「行って来まーす」と言えば、妻は何をしていようと、玄関先まで出てきて「行ってらっしゃい、気を付けてね」であった。いつの頃からだろうか、滅多な事では玄関には出て来られなくなった。
ばかりか、寝室から「今日は生ゴミの日だから」と、お土産まで持たされる羽目になっている。つい最近は、姿が見えないから、震える声で恐る恐る「行ってくるよー」と声をかけたら、トイレのドアがバンと開いて、「まだ、居たの」だった。
しかも便器に座ったまま、トイレットペーパーをコロコロコロンと回しながら、「プー」である(笑)。いくら何でも「プー」はないだろう。もはや、神の領域である。思わず合掌した私は修行僧といったところか。
だが、妻の仕事は、亭主の何倍もキツイことばかりである事を知っている。外ではご近所付き合い、内ではおもしろくもない家事を数十年に渡ってこなしていらっしゃる。「プー」ぐらい当然ではないか(笑)。
全国亭主関白協会