老年になって読む伝記
伝記は何人にとっても必要であり、またいかなる年齢の人も読むべきであって、
たとえばもはや老年になって、
ほとんどなすべきことのないような人でも、
偉人はその晩年をどのように過ごしたかということを知る意味で、
伝記は決して無意味ではないわけです。
否、
臨終の近付いたような場合すら、
かつての日読んだ偉人の臨終の模様を想い浮かべることによって、
人生の最期における人間的態度を教えられる最も力強い教えとなることでしょう。
森信三
伝記は何人にとっても必要であり、