1995年 (ちくま新書)/筑摩書房

¥821
Amazon.co.jp

 この本は、1995年におこったことを政治/経済/国際情勢/テクノロジー/消費・文化/事件・メディアという切り口で、史実をまとめたという、至ってシンプルな一冊ですが、これが意味するのは非常に大きいと思います。

 失われた20年やIT大国といった、今の日本を象徴する事柄のきっかけやありえないと想定されていたことがあり得ることが当たり前になりつつあったのも、1995年です。そこそこ年の言ってる方には記憶としてある方もいると思いますが、90年代以降生まれの人達には、こういう一冊は意味があると思います。
豆腐バカ 世界に挑み続けた20年 (集英社文庫)/雲田 康夫

¥626
Amazon.co.jp


 当時の森永乳業の新事業である、豆腐販売に置いて、アメリカの駐在員として試行錯誤を続けた著者の奮闘記であるというのがメインです。けれども、そこにはサラリーマンの不確実性が醸し出す哀愁であったり、商材を売ることの熱意や手法が学べる一冊です。
普通

民間感覚を政治に

 よく聞いたり・最近耳にしたりすることがあるかもしれませんが、実際のところ本質はどこにあるのだろうかと思う最近です。

今日から営業部に配属になった、佐々木です。/菊原智明

¥1,296
Amazon.co.jp

を読んだ後に



普通に働け (イースト新書)/常見陽平

¥929
Amazon.co.jp

を読み直してみると、普通という言葉がいかに軽くて簡単な言葉なんだろうと思う。普通を定式化できるほど、人間は精巧にできているわけではないし。

 また、民間感覚を政治にというけれど、それって行政組織や政府の負の側面だけで語ろうとしている機雷があるのではないかと私は思うのですよ。民間では信じ難いというが、その信じ難さをどれだけ細分化した上で、民間視点からかけ離れているのか。公共サービスは、基本的に日々の生活を営んでいく上では欠かせないものなんだからさ。

 と、ふと思ったことをつらつらと書きつづってみましたが、こんな感じな日々を過ごしています。これが東京だったら、誰かと論を交わすチャンスはそこかしこにあるんだろうなぁと心の中の鬱屈したものを添えて・・・。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



 やっぱり、関東地方のこれだけの密集具合は、常にどこかしかで選挙が行われていますよね。つまり、政治を感じれる機会は多いのですよね。

 統一地方選の後半戦に入り、私の東京時代の知り合いの方でも改選や新人として選挙戦を戦っている人たちがいますけど、そういう人たちの息遣いを肌で感じれる期間にいないいけないいれないのは、やっぱりもどかしさは感じますね。しょぼんだから、ネット上から見つめていたいと思います。みなさんがんばれ~
知的財産法1 特許法 (有斐閣ストゥディア)/駒田 泰土

¥1,944
Amazon.co.jp

 本書は、特許法の入門から初級にかけてテキストです。

 読んでみて思うのは、特許って私たちの身の回りにもあるけれども、その法律論は難しく奥が深いなぁと思いました。

 たとえば、特許法29条1項柱書の産業という言葉の解釈一つとっても医療方法はどうなのかという所だったりと、法解釈は文理解釈(条文通りの解釈)だけで理解しきれるものではなく、奥深さを感じました。
財政危機の深層―増税・年金・赤字国債を問う (NHK出版新書 449)/小黒 一正

¥842
Amazon.co.jp

 著者は、今の政権が行っている経済政策アベノミクスに否定的立場の方ですが、これは一読して損はないぐらい、なぜ異次元緩和は危険なのか・歳出削減が進まないのか・トリクルダウンを見越したインフレをベースにした経済成長の限界等を紐解いた一冊です。

 
ニッポン・サバイバル―不確かな時代を生き抜く10のヒント (集英社新書)/姜 尚中

¥821
Amazon.co.jp

 本書は、約8年前の本だが、今につながるような指摘もあった。

 本書では、お金・自由・仕事・友人関係・メディア・知性・反日・紛争・平和・幸福について、アンケートで聞かれた声をベースに著者の経験や古典をベースに紐解いていく時評論評スタイルの一冊である。
投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)/藤野 英人

¥886
Amazon.co.jp

 投資家と聞くと、お金に汚い・ハゲタカ的にとらえる日本人は多いと思いますが、著者によると日本人は人を疑い深く見て、お金に異様なほどの信頼を置いているため、お金大好きお金に不真面目な民族だと言っている。だからこそ、お金について本質を考えなければならないというのが、本書のメッセージだ。

 本書を読む中で、お金とは単なる貨幣価値としての機能的側面で見るのではなく、たとえば消費でお金を支払う裏には多様な人間の力を持ってその商品が創造されているという風に考えると、1人減として人生をどんなものと交換して生きていくかを考えながら、時としてエイヤッ!!!という気持ちを持って、過ごしてみるのが大切だと思いました。

 だから、「お金」も単なるモノとしてみるのではなく、その裏に隠されているものを見つめることで、お金を好きになれるきっかけとしての一冊かもしれません。
サラリーマンの新しい掟 下積みは、あなたを裏切らない!/常見 陽平

¥1,296
Amazon.co.jp

 常見さんの最新作で、エッセイ風の仕事論本。

 昨今、ブラック企業という言葉に代表されるように、劣悪な労働環境をかいつまんでバッシングする風潮や組織に属さず、若い段階から自由に働こうというノマド論等、2000年代以降労働をめぐる考え方や言論の風潮が会社(組織)から離れている事を是とする中で、あえて今一度組織で下積みを積むことの大切さを切々と訴えている印象を覚えた。

 私は、現在求職中のため、本書の考え方に触れてはいないが、サラリーマンというカテゴリーに属す中で巡り合うであろう理不尽さや宴会芸、やらされ仕事等々サラリーマンというカテゴリーで起こりうることをどのようにとらえていくかを示した一冊で、私もきちっと職についたら肝に銘じていきたい。