ABC4YOUの理念

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ABC4YOUの経緯&理念を
上手に説明できたことがないのですが、
今日は書いてみたいと思います。

ABC4YOUでは、一貫して、子どもたちが

英語を英語で理解する

ことを目的としたプログラムを提供しています。

 ・ 自然な英語をたくさん耳にすること、
 ・ 英語の童謡(ナーサリーライム)をたくさん楽しむこと
 ・ 子どもたちの自主的にもっと動きたい、もっと踊りたいという気持ちを大事にすること
 ・ 英語の絵本の読み聞かせを楽しむこと

で、英語を英語で理解する能力を育んでいきます。

また、講師は、
単に日本語を英語に置き換えた言葉を話すのではありません。
アメリカやイギリスの文化背景を体感し身に付けた英語を話す者たちなので
英語を話すときには、英語スイッチが入った状態で話しています。
そのため、講師の言葉を受け取る子どもたちも、自ずと、
先生の発する言葉のリズムやイントネーションに込められた異国文化を
感じ取ってくれているものと思います。
そして、それこそが、
私たち講師が英語で子どもたちに語りかける効用なのだと思います。

実際、保護者の方は、子どもたちの反応から、そのことを実感されていて、長い間続けてくださいます。復職して平日通えなくなる方は、土曜クラスを熱望されます。

ちょっとしたことですが、
ハロウィーン、バレンタイン、イースター、などは、
なるべく、"メイド・イン・ジャパン" にならないように気を配っています。

昨年のハロウィーンのときは、
1歳クラスのお母様たちが
「日本でのハロウィーンといえば、仮装してパレードするけれど、
それだけじゃないんですね。」と、感動してくれました。

(Witchのスープ、Apple Bobbingなど、
本場のハロウィーンパーティ風にしたんですよ。)


今年のバレンタインは、
幼稚園年長・小学1年生クラスでは、
アメリカの小学生のように
手作りバレンタインカードをつくり、
メッセージも、アメリカの小学生が書きそうな
定番中の定番
"Bee Mine!"(ハチの画とともに)

"You are my Valentine!"
を書き、家族や友達に渡しました。


言葉を話し始めるパピーやバニークラスだと、
子どもたちは、日本語で先生に話しかけ始めます。
(もちろん、綺麗な発音で英語の復唱もしてくれます。
けれど、本当に伝えたいことがあるときは、日本語で話します)

子どもたちは、
自分たちの考えていることを主張する際、
母国語でないと、思いのたけをすべて伝えることができないのです。
(園児ですと、日本語でさえ、まだ自分の思いをすべて主張できない子もいます)

そんな子に意見を求める際、
母国語を話さないように、
と伝える意味が本当にあるのだろうか?

プリスクールのような、
毎日何時間も英語の環境にいる場合は別ですが、
私たちのような週1回のクラスでは、
しかも、日本語を話し始めたばかりの園児の場合、
意見を主張できない状況に置くことが、
決して、良いようには思えません。

母国語を使いこなせてこそ、
外国語も使いこなせるのですから、
まずは、日本語できちんと自分の意見を言うこと、
それが大事だと私は考えます。

そのため、トドラーや園児を担当するクラスの講師は
日本語を理解できる者であることも
重要なファクターの一つなのです。


幼少の今は、英語を話せるかどうか、よりも、
自分の意見をきちんと発言する異国文化に身を置いたとき、
きちんと意見を主張できるかどうか、が大事なのです。

かといって、常に意見を主張していては、
日本の文化には合わないですよね?

つまり、
生活の90%が日本語である子どもの場合、
特に気をつけなければならないのは、
『英語漬け』にし過ぎないことです。

奥ゆかしい文化を大事にし、
日本人としてのアイデンティティーを
築かせてあげなければなりません。

そのため、
私は、家では、特に子どもが欲しない限りは、
無理して英語を聞かせる必要はありません、と
保護者の方にお話しています。

英語の絵本も毎日でなくていいのですよ。
日本語の本もたくさん読んであげてください。

そういう"日本人らしい"生活が、
親の発する日本語が、
私たち日本人のアイデンティティーを形成してくれるからです。

英語の文化に触れるのは、
週1回のレッスンだけでもいいんですよ。
そのかわり、毎週必ず出席してください。
とお願いしています。

やはり、週1回のレッスンをコンスタントに続けられないと、
”英語を英語で理解する”勘は格段に落ちてしまいます。
そういう現象を何人も見てきました。


「家ではまったく英語を勉強していません」
という子どもでも、
週1回、英語の環境下に置いてあげるだけで、
英語で話しかけたときや、
英語の絵本の読み聞かせをしたとき、
内容をきちんと理解できるようになりますし、
好きなキャラクターであれば英語でアニメを見られるようになるし、
オバマ大統領の演説を聞きながら、復唱しやすいところは復唱するし、
......十分なほど、反応があります。


もちろん、『英語漬け』にするよりも時間はかかりますが、
着実に、英語を英語で理解する能力は身についていきます。

そして、何よりも、英語漬けにならなかった時間分
「日本人としてのアイデンティティー」を確立する時間を
確保できていると思います。


なお、
私が最も英語を話せたのは、
幼少のとき、アメリカに住んでいたときです。
英語で喧嘩し、英語で夢も見ていました。
しかし、"忘れるものは忘れる"んですね。

同じような体験をしている友人は大勢います。

すなわち、
どんなに『英語漬け』にしても、
ほぼ海外暮らしの子どもと同じくらいに語学ができるようになったとしても、
"忘れるものは忘れ"てしまうのです。

これが、幼少の今、英語漬けにする必要はない、
と私が考えている理由です。


しかし、(ここが難しいところなのですが)
"忘れないもの(感覚)"も実際はあることも体験しています。


たとえば、

 ・ 英語を話すときの英語スイッチの入る感覚
 ・ その語学特有の感覚(積極的に話す、アピールするような話し方になる、など)
 ・ 発音
 ・ 細かい発音の聞きわけ(英語耳の発達)

などは、幼少のころでないと身に付かないものや、
幼少のころに身につけておくと、一生忘れないものです。

ただ、これらは、
『英語漬け』にならないと身に付かないか、
というと、
私の教室での例をみると、
週1回まじめに出席していれば、
だいぶ身につくようです。


ABC4YOUのもう一つの特徴は、
未就園児から小学生にいたるまで、

「大きくなっても忘れない英語の感覚を身につけよう」

です。

小学生になって多読を始めるのもそのためです。
ネイティブの書いた英語の本を読めるようになれば、
ネイティブの文化背景を感じることができます。
そして、本を読めるようになれば、
自分の好きな分野の本を読めるようになるので、
英語にずっと触れ続けることができます。

たとえば、サッカーが好きな子であれば、
海外のサッカー選手のローカル記事を読むことができるようになります。
日本語では知り得ない、選手のニッチな情報を知ることができる、とわかれば、
子どもはやる気が出るでしょう。
英語を学ぶ意味を心の底から理解してくれるようになるでしょう。
決して、
「英語をなぜ勉強しなくてはならないのか?」
という質問もしなくなるでしょう。

そうなんです。狙いはソコなんです。
心の底から、英語を学ぶ意味がわかれば、
中学以降の英語学習で落ちこぼれることはないですよね。

また、読書は持続できるので、"英語の勘"も落ちません。

そのためにも、早いうちに、『多読』を始めたいのです。

そこで、小学生になったらすぐにでも
多読を始められるように、
園児のクラスは、多読に向けて準備します。

園児の間に、
発音を向上させ、
英語独特の音素の識別能力を高くし、
音と字がリンクするようにしておきます。

できれば、Sight word(頻出用語)も学習しておきたいところですが、
それも、本をたくさん読めば自然と読めるようになる、
との意見もあります。


いずれにしても、
未就園児から小学生までの間、
それぞれの年齢に合った方法で
一貫して、
「英語を英語で理解する」
目標に向かって進みます。

もうひとつ書き加えるとすると、
発音は、やはり、早く始めるほどいいです。
子どもが何も考えずに、
英語らしい発音を発してくれるからです。

小学生になると、発音の矯正が格段に難しくなります。

低学年のうちは、まだ治る、とおっしゃる
児童英語の先生もいらっしゃいますが、
主に未就園児を見てきた私は、
やはり、
未就園児から週1回英語に触れてる子は違う、と感じます。

発音なんて悪くても良い、と
思われるかもしれませんが、
意外と、最後の最後まで残るコンプレックスになりがちです。
良いに越したことはありません。