どうも、亜紀葉です
昨日レゾナンスピアノについて書いたので、今日はその流れで
私のピアノについて書いていこうかなと思います
私にとってピアノというものは、
自分の考えていることを最もストレートに表せる手段であり、
最高の理解者であり、そして……
最大のコンプレックスでした
私がピアノを習い始めたのは、小学3年生の時でした。
周りを見てみれば、小1から、幼稚園から、もっと早い人は3歳のときから、
習ってるんだよー、なんて子も!
だから私の習う曲は、同じ教室に通うクラスメイトよりも
はるかに遅れていました。
そのことを、なんだか恥ずかしく思ったのは、小学六年生の発表会の時。
周りは難しい曲をさらさらと弾くのに、私がやっとの思いで弾けるようになったのは
「カッコーワルツ」という曲でした。
ヨナーソンのカッコーワルツ、いい曲ですよ~
いまでも大好きな曲で、時々思い出しては弾くことも
いま考えてみれば、別になにも問題ないことなんです。
チューリップが咲いた曲を弾こうが、カッコーのワルツを弾こうが、
自分が弾きたい曲を弾きたいように演奏すればいいんです
なのに私ってば、
周りと曲の難易度だけを比較をして、自分はなんでこんなに下手なんだろ!
って思っちゃったんです。
中学生になって、ある程度の難易度の曲を弾けるようになっても
「周りはもっとすごい曲を完璧に弾いてるよ!?」
高校生になって、音楽を専攻するようになっても
「こんなに下手じゃ誰も聞いてくれない!」
このころの練習量はコンプレックスの影響で、ちょっとおかしかったです(笑)
そんな高校生活を送っていたある日、私はシューベルトのピアノソナタと出会いました。
「な、なんてカッコいい曲~!」
もう、一度聴いたら忘れられませんでした。
どうしても弾きたくなって楽譜を買いに走り、いざ購入して練習を始めてみれば、
「あれ? なんだか、思ってるよりも簡単」
当時の私の価値観では、これを弾いても誰も聞いてくれないような気がしていました。
でも、そんなことはありませんでした。
とある機会に恵まれ、校内でささやかにピアノの発表会をすることになりました。
「本当にこの曲でいいのかな、みんな聞いてくれるのかな」
でもそんな私の心配をよそに、先生や先輩、家族、みんな私の演奏を聞いてくれました。
そして一か所派手に間違えたにも関わらず、今までのどの演奏よりも評価してくれました。
「え、え? なんで!?
この曲、難しくないのに……。
もしかして、曲の難易度って関係ないの~!?」
ここでようやく、私の中にあった
難しい曲じゃないと誰も聞いてくれない
という概念が破壊されました。
それと同時にわかったことは
曲の難易度が自分の演奏になにか影響を与えるわけではない
ということでした。
ようやく肩の力が抜けたのか、以来私は自分の好きな曲を中心に
ピアノを弾くことができるようになりました
難易度は気にせずに「これ弾きたい!」と思った曲を選択するのはとっても楽しい!
弾きたい曲を練習しているうちに「あー、自分のピアノ好きだな」って
思えるようになって、コンプレックスも和らぎました。
何歳から習い始めても、簡単な曲しか弾けなくても、
「自分のピアノが好きだな」「曲を弾くのって楽しいな」って思えるなら
それでいいんだ、って思います