2024年6月18日の阪神タイガースは、甲子園球場での北海道日本ハムファイターズとの交流戦でした。
きょうは九州から関東地方くらいまでかなり強い雨が降りましたが、関西では昼過ぎくらいまでに雨はだいたい止みましたので、試合は行われました。
さっそくスタメンから書いて行きましょう。
スターティングメンバー
阪神タイガース
1番(中)近本 光司
2番(二)中野 拓夢
3番(一)渡邉 諒
4番(三)佐藤 輝明
5番(左)前川 右京
6番(右)森下 翔太
7番(捕)梅野 隆太郎
8番(遊)小幡 竜平
9番(投)村上 頌樹
日曜日と似た感じの並びになっていますね。
北海道日本ハムファイターズ
1番(三)郡司 裕也
2番(中)松本 剛
3番(左)水谷 瞬
4番(一)マルティネス
5番(右)万波 中正
6番(遊)水野 達稀
7番(捕)進藤 勇也
8番(二)上川畑 大悟
9番(投)細野 晴希
18時頃からプレイボールのナイトゲームでした。
中継番組の解説は赤星憲広さんと鳥谷敬さん、濱中治さんでした。
振替ゲームなんですが、チケットは完売していて当日券は無かったようです。
=== 試合結果 ===
きょうは詳しい試合経過を書けませんでした。
2対1で阪神がサヨナラ勝ちでした!
勝利投手は島本浩也で、2勝0敗0セーブ。
敗戦投手は矢澤宏太で、1勝2敗0セーブ。
ホームランはありませんでした。
観客数42,601人 試合時間3時間54分
=== 戦評 ===
甲子園での交流戦の最終戦を、なんとか勝つことができた阪神でしたね。
5回あたりまで村上頌樹と日本ハムのルーキー細野晴希の投げ合いで、なかなか互いに得点できませんでした。
5回裏に阪神は1点取ったんですが、村上に代打を出してしまったので6回表からは継投策に入ってました。
7回表に桐敷拓馬が打たれて追いつかれてしまい(記録上、失点したのは石井)、そのあとは互いにリリーフピッチャーが安定していますので、試合はそのまま延長戦に入ってしまいます。
しかし、11回裏でした。
1アウトから豊田寛がセンター前ヒットを放ってチャンスを作ると、続く森下翔太のショートゴロがショートの大きくはじいたエラーとなって、1アウト1・3塁。
次の梅野の打席で暴投があって、3塁走者が帰ってきてのサヨナラ勝ちとしました。
なお、この試合で梅野隆太郎が1000試合出場を達成しました。
こちら先発投手の村上頌樹は、今まではアウトコース中心の配球であることが多かったようでしたが、きょうはインコースも上手く使いながらの投球であると解説されました。
制球良く、左右に投げ分けていました。
5回裏にチャンスで打順が巡ってきましたので、代打が出て交代しましたので、結局、5イニングを87球で投げ、2被安打の1与四球・無与死球、7奪三振での無失点。
村上への代打・原口は打ちませんでしたが、次の近本がタイムリーヒットを打ちましたので、勝ち投手の権利は一時的に得ていた村上頌樹でした。
6回表から投げた2番手投手は石井大智でした。
6回表を抑えたあと、7回表も投げたんですが、1アウトから万波にセンター前ヒットを打たれ、水野にバントを決められたあとに、3番手の桐敷拓馬に交代。
ここで代打・清宮が初球のやや内の高めに行ったスライダーを打ったファーストの左を強く抜けるライト前タイムリーヒットで、1対1の同点にされています。
桐敷は8回表も投げまして、田宮がレフト前ヒットのあと、郡司がランエンドヒットの掛かったサードゴロで、1アウト2塁のピンチになります。
松本剛がバウンド高いショートゴロで、2アウト3塁。
水谷は申告敬遠で、2アウト1・3塁になったあと、代打レイエスの打席で、1塁代走やった五十幡が盗塁。
ただ、2アウト2・3塁で、レイエスはワンツーからやや外の低いフォークで空振り三振と、難局を脱しました。
このあと阪神は9回表から岩崎優、漆原大晟、島本浩也と1イニングずつ投げています。
それぞれ、しっかりと投げていましたが、サヨナラ勝ちしましたので、一番最後に投げた島本が勝利投手なりましたね。
むこう先発投手は細野晴希でした。
今季のドラフト1位・左腕ルーキーのプロ初登板ということで、キャッチャーもドラフト2位ルーキーの進藤勇也としていました。
左投手なのに球速が155キロ出るハツモノでしたから、現状、打線が強いとは言えない阪神としては簡単に打てるかはわからない相手でした。
村上にとっては、東洋大の後輩にあたるそうです。
4回2アウトまでパーフェクトに抑えられます。
けっこう好投されていましたね。
5回裏になって、少し制球がばらけてきて、先頭の前川に四球がもらえると、森下の打席でワンバウンドの暴投があって2塁へ進み、森下がセンター前ヒットでノーアウト1・3塁。
梅野がセーフティスクイズをすると、前川が三本間に挟まれてタッチアウトで、1アウト1・2塁でしたが、その後、小幡にも四球がもらえて、1アウト満塁となります。
ここで細野は2番手投手・宮西尚生に交代でした。
阪神も村上に代打・原口を出したんですが、やや浅めのライトファウルフライ。(このときライトの万波の捕球態勢があまり良くなかったんですが、3塁走者・森下がタッチアップのスタートが切れず戻りました。)
どうなるかと思いましたが、近本がワンワンから真ん中低め144キロ直球を打ったセンター前タイムリーヒットで、1対0と阪神が先制!
7回裏は日本ハムの投手はこの回から4番手の杉浦稔大になっていました。
1アウトから小幡が四球をスリーワンから選んだあと、ノイジーが初球をセンター前ヒットで、1アウト1・2塁のチャンスになりました。
ただ、近本は右中間のライトフライで終わり、ここでピッチャーは5番手の河野竜生に交代したあと、中野はショートフライと得点できません。
11回裏は日本ハムのピッチャーは8番手の矢澤宏太でした。
1アウトから代打・豊田がセンター前ヒットで出ますと、代走は植田。
続く森下が二遊間のショートゴロでしたが、ショートの水野が大きくはじいたエラーで、1アウト1・3塁。
次の梅野の打席の初球、森下が2塁へ行きましたが盗塁の記録は無し。
またさらに、ツーボールからやや高い暴投があって植田がホームに帰ってきて、2対1と阪神がサヨナラ勝ちしました。
きょうはここで岡田彰布監督の一問一答をご覧下さい。
日刊スポーツからの引用です。
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-最後は相手のバッテリーエラーという結末
「まあ、向こうのミスでね。その前もですけどね」
-試合全体を通して
「もうね、1ー0かね。きょうは9回で、1ー0で勝つしかないなと思ってたから。ちょっとあっこもね、不用意に初球だったしねえ。歩かせてもいい場面だからねえ。もったいなかったですけどね。だから、11回までいったのかな」
-1ー0という話だったが、近本のタイムリーだった
「いやいやもう、走塁ミスばっかりで、いかないから、4つよ。今日ね。だからまあ、なんとか村上も飛ばしていたし、ずっと勝ちが付いてないから、5回でも勝ちを付けてやろうと思って(代打・原口を送った)。いい当たりじゃなかったけど、ファウルフライでも打って、あそこで(点を)取っていたら、もう2点取れているところやけどね、走塁の面を普通にやればね」
-梅野の打席でセーフティースクイズも仕掛けた。
「いやいやもう、点を取れないから。セーフティースクイズっていうても、正面だったら別にスタートを切らなくていいじゃないですか。そう考えたら5つやね。走塁ミスは」
-村上の投球
「勝ってないから何とか先に点やらないというかね、そういう姿が見えてて、球数も多かったけど、何とかねあそこ、初めてのチャンスでね、あそこでね、1点に終わったからね、もう1点ね、ほんとは2点欲しいからね、1点やったら村上打たせたらいいじゃないですか。1点しかとらなかったから、こういう展開になったと思うんだけどね」
-リリーフの投入も早かった
「いやいや、ゲラがいないからね、6回からだとしんどい部分もあるんだけど、なんとかね、つないでつないでね、ちょっと初球は不用意やったと思うけどね、清宮ね、代打ね、2アウトでね、バッター考えてもね、左バッターで」
-交流戦を振り返って
「まあね、交流戦入る前から打つ方がね、もうこれ言うた通りね、パ・リーグのピッチャー、なかなか今の状態でなかなか打てんいうのは、その通りの交流戦なったけどね。まあね、負け(越し)4つになったのかな。おーん。まあ4つ言うてもねえ、去年も3つ負け越してたから、そんな変わらないんだけどね、なんかものすごい負けてるような感じになってるけど、まあよくしのいだと思いますよ、このまま負けでね、はっきり言うて。今のチーム状態から行くとね、おーん」
-リーグ再開、どういう阪神の野球を見せていく
「いやいや、もうね、今度はね、ある程度分かってるピッチャーというかね、対戦のあるピッチャーと当たるし、ねえ。もう1回やっぱり気持ち切り替えてね、おーん、自分の役割というか、おーん、そういうのが全然ねえ、できてない部分も多いからね、だからやっぱり点取れない部分があると思うんで、そのへんの修正ですね、はい」
(ペン囲み)
-勝ってもこんな感じでは
「ひどいなあ、しかし、ええ。こんなにミスするやんな」
-ずっとミスを指摘していた
「だから結局は役割というかね、それはランナー出たら1つでも前の塁とか、それが仕事なわけやから、そんなん当たり前のことやんか。ヒット打てと言うてないんやから。それができないんやからなあ」
-近本の適時打で二塁走者がかえってこない
「あんなん、完璧ミスやん。ツーアウトで満塁でセンター前のゴロのヒットで何でよおかえってけえへんの」
-なぜかえれなかった
「知らんよ、そんなん俺に言うても」
-森下は万波の強肩を警戒したか
「あの体勢で捕って投げれるか、ホームにストライク。なに考えてるんや、ホンマ。こないしてグラブ伸びたような捕り方で。そんなもん、肩が強かったら全部ストップやんか」
-監督がよく言う感性
「簡単やんか、行けいうたら終わりやんか。行くか行かんかやんか、走塁なんか。行く勇気がないわけやろ、結局は。コーチも行かす勇気がないんやろ、藤本が止めてるんやろ」
-勝ったが、反省の多い試合に
「勝ったとかは、そんなん何もないわ」
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勝ちはしたものの、阪神側の走塁のまずさに怒りがなかなか収まらない岡田監督でした。
それでも、最終回には走塁のスペシャリストの代走・植田海が、さすがに相手のスキを突く素晴らしい走塁を最後に見せていましたか。
最後はそれで勝ってましたもんね。
森下の打ったショートゴロのとき、水野が大きくはじいたとみるや、2塁で止まらず3塁まで行きましたし。
梅野の打席中での暴投のときも、しっかり行けると判断して、余裕のタイミングでホームインしていました。
走塁がいかに大事か、チームにも見せつけたような感じにもなってしまいましたか。
3塁コーチャーの藤本敦士コーチまでも怒られてましたから、チーム全体が萎縮してしまっていたのか?
きょうはこのへんにしときましょう。
いつも読んでくださってありがとうございます。