以前グルメ漫画で読んだエピソード。

引退した力士が、うどん屋を開店した。
力が強いので足で踏まなくても道具を使わなくてもコシの強い麺が出来る。

そこに、うどん打ち名人のお婆ちゃんが登場する。
お婆ちゃんは力士より力が弱い。
それなのに力士のうどんより数段おいしい麺を打つことが出来た。

力の強い人は、力が強いばかりに見落とすコトがある。
力士の麺は水分が足りなかった。

お婆ちゃんは力が弱いので、水加減に気がついた。
力があっても心配りは繊細に、という話だった。

私はよく強い人だと言われる。
そんな自覚はないけれど確かに弱くはないと思う。
だからもしかしたら細やかな心使いに欠ける時があるんじゃないかと思う。

困難があってもガンバロウ!と私が思うのは私の勝手だが、
あまりにもそれを全面に押し出し過ぎると、
ガンバロウ!を押し付けられてるように感じる人も居るかもしれないと思う。
それは申し訳ないと思う。

私は、風車に向うドン・キホーテのような人間だ。
力まかせに麺を打つ力士と同じ。
松岡修造のようにウザ熱い。
根性があったら地球を逆回転させられると本気で言い出しかねない。


いつも全力投球、
パワーセーブが出来ないんだ。


だから、時々チラっと横目で見て面白がってもらえたら、きっと、
その程度がちょうどいいと思うよ。