日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■物価高放置のバラマキ経済対策に
「消費不況の恐れ」と専門家警鐘・・・
「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの
公開日:2025/11/18
高すぎてだぶつく新米。
庶民は麺類やパンに振り替えてしのいでいる
(C)共同通信社
高市政権が21日の閣議決定を目指す総合経済対策。
物価高対策として「電気・ガス料金の補助」や
「おこめ券」「プレミアム商品券」などが挙がって
いる。
ただ、こうしたバラマキ政策は、一時的な家計の助け
にはなるものの、物価高自体を抑制する効果はなく、
むしろインフレ促進策だとの厳しい声もある。
帝国データバンクが継続的に調査している
食料品価格動向によれば、「2026年も粘着的な値上
げが続く可能性がある」とのこと。
実質賃金はマイナス続きで、物価高に賃金上昇が追い
つかないし、庶民の生活苦はまだまだ続きそうだが、
「高すぎて買えない“コメ現象”が消費全体に広がる
リスクがある」と警鐘を鳴らすのは経済評論家の
斎藤満氏だ。
最新のコメ平均価格は5キロ4316円で、半年ぶりに
過去最高値を更新した。
ようやく新米が出て安定供給と思いきや、高すぎて
売れ残っているのだ。
「コメが高いので麺類やパンに振り替えたりして
しのいでいるわけですが、食料品はずっと7%前後
の上昇率が続いていて、食料品全般が高くなってい
るので、逃げ場がなくなりつつあります。このまま
では消費不況を招く恐れがある。食費を節約して、
旅行へ行くとか自動車を買うとかにはならないです
から」(斎藤満氏)
日銀が公表している「消費活動指数」では、
食料品を中心とした非耐久消費財は減少の一途、
耐久消費財は増えたり減ったりで横ばいの一方、
サービスだけは上昇している。
だからといって楽観できる状況ではない。
サービス消費の余裕も徐々になくなっていくだろう。
「実質賃金の減少が続き、金融資産や年金も目減り
している。つまり、購買力が全体として抑えられつつ
あるわけです。食料インフレを放置すれば、そのうち
他にも影響していきます。消費が全般的に冷え込むこ
とによって、景気が悪くなり、企業も値上げができな
くなる。高市政権がやろうとしているのはそういうこ
となのです。高すぎてコメが買えないという現象は、
食料インフレを放置することがいかに危険かを暗示し
ています」(斎藤満氏)
高市首相は分かっているのか・・・。
【転載終了】
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高市総裁当選時に¨安部政治を継承¨といった
時点で経済対策に期待できないのはわかって
いたのに、なぜ、50%の国民は高市氏に期待
するのでしょう?
いまだに続く安部不況から脱却できないのに。
完全なスタグフレーションです。
基本的に、自民党は経済音痴です。
