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【転載開始】
■加速する「黒字リストラ」・・・
早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも
関係なし
公開日:2025/11/14
構造改革による年齢構成の適正化を進めたい
(C)日刊ゲンダイ
世の中は圧倒的な人手不足なのに、不要な人材は
切り捨てらしい。
東京商工リサーチ(TSR)が公表した最新の集計に
よれば、今年「早期・希望退職」を募集した
上場企業は41社(今月10日現在)。
前年の同時期(50社)と比べ企業数は減ったものの
対象人数は1万1045人(前年8534人)となり、
1.2倍に増えている。
すでに昨年1年間の募集人員(1万9人)を上回って
おり、2019年(1万1351人)を超える可能性が
高まっている。
人数が増えているのは、東証プライム上場の
大手企業が約8割だからだ。
パナソニックHDやジャパンディスプレイなど
大手電機メーカーが1000人規模で募集していること
が大きい。
加えて特徴的なのが黒字リストラの加速。
直近の決算の最終損益(単体)が黒字の企業が28社
と、全体の6割超に達した。黒字企業の募集人数は
8505人で、人数では全体の7割超となっている。
「パナの5000人が全体を押し上げています。最近、
目立つのは、大手企業で中高年を対象とした募集が
相次いでいることです。三菱電機は53歳以上、三菱
ケミカルは50歳以上、明治HDも50歳以上が対象。
人手不足で転職市場が活性化しているので、構造改革
による年齢構成の適正化を進めやすいという背景が
ある。それを反映して、『セカンドキャリア支援』
『ネクストステージ支援』といった名称で募集する
企業が増えています」
(東京商工リサーチ情報本部・本間浩介氏)
コロナ禍での窮余のリストラでは年齢を問わない
募集が増えた。
それが落ち着いて、2019年以前の中高年対象の
リストラに戻ってきたようだ。
「人手不足とは言っても、大手はDX化が進んでい
る。構造改革で社員を別の部署に移すより、早期退職
してもらって、その分、ジョブ型雇用の新しい社員を
採用した方がいいということでしょう」(本間浩介氏)
大手企業でも中高年社員は大変だ。
【転載終了】
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日本企業の内部留保は80兆円まで増えてきて
いるようです。
ひと昔前より2倍に増えて、国家予算に匹敵する
ほどです。
社員に還元しないで日本企業はどこに行こう
としているのでしょうかね?
