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【転載開始】

■コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の
 新農相が減産へ180度方針転換・・・
 生産者は大混乱
 公開日:2025/10/26

 

小泉前農相とはスタンスが真逆(鈴木憲和農相)
(C)共同通信社

 コメ政策は、またしても百八十度転換だ。
鈴木憲和農相は24日、自民党の部会で2026年産
の主食用米の生産目安について前年比2%減の
711万トンにするとし、減産の方針を示した。

 25年産米の収穫量見込みは最大748万トンで、
昨年の約1割増と、大幅な収量増だった。
そのため、自民党農林族やコメ農家の間では、
供給過剰による米価下落への懸念が広がっていた。

 政権が代わったことで、コメ政策は再び大転換
である。
石破前首相はコメ不足が米価高騰の要因とし、
生産量を抑えて米価を維持する「減反政策」の
見直しを掲げ、今年8月には増産への方針転換を
打ち出していた。

 しかし、新たに農相に就いた鈴木は22日の会見
で「需要に応じた生産が何よりも原則であり、
基本である」とし、増産方針の転換をにおわせた
ばかり。

 実際、24日に行われた高市首相の所信表明演説
でも、コメ増産への言及は一言もなかった。

 「鈴木農相は自民党農林族の若手ホープです。
前農相の小泉進次郎防衛相が消費者寄りのスタン
スだったのに反し、鈴木農相は生産者寄り。今後
のコメ政策は、進次郎さん以前の旧来型農政に
回帰していくでしょう」(農水省担当記者)

■「コメ騒動再燃もあり得る」と懸念する声も

 ただ、コメ減産は、凶作に見舞われた際に
供給不足に陥る可能性が高まる。
永田町では、「『コメ騒動』の再燃もあり得る」
と懸念する声が漏れ聞こえてくる。

 「そもそもコメ高騰は、異常気象による収量減
や、需要予測の見誤りから引き起こされた。今年
は収量大幅増というが、猛暑に見舞われてもなん
とか踏みとどまり、9月には産地に台風も来ない
など、運が良かっただけとも言える。最近は温暖
化の影響が深刻化し、インバウンド増で、需要を
正確に予測するのも難しい。従来の減産路線に戻
すのは、まだまだリスクが高いでしょう」
(農水委員会所属の野党議員)

 それに、「増産しろ」と宣言した2カ月後に
「減産しろ」とは、朝令暮改もいいところだ。
現場のコメ農家にも困惑が広がっている。

 「一貫性のない農政には、不信感が募るばかり
です。方針がブレまくるようでは、生産者は安心
して経営に取り組めません。備蓄米放出をはじめ
進次郎さんのコメ政策に現場は相当振り回された
ので、まずはその検証が必要。そのうえで、中長
期的なビジョンを明示してほしい。コメ農家は
長年厳しい経営を強いられ、廃業ギリギリで踏み
とどまっている人が多い。これ以上彼らを追い込
まないためにも、丁寧に生産現場と向き合って欲
しい」(生産者と近いコメ小売店主)

 パフォーマンス好きの“コメ大臣”から地味な
新大臣に代わっても、混乱は相変わらず続きそう
だ。

【転載終了】

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 我が家は、隣の市の農業法人からお米を
購入していますが、昨年から1000円/5kg
値上げされています。
来年も値上がりするかは分からない状況だ
とのことでした。

 子育て中の子供たちには主食となるお米
の購入はかなりの負担増です。
5年ほど前から90kgのお米を長男と次男の
所に援助をしてきています。
金額にして各5万円になりますが、負担減
の予算で孫たちの洋服でも買ってあげられ
たらと思います。

 しかし、海外から悪政とまで言われる
自民党政治を支持する日本国民の心理が分
かりませんね。