日刊ゲンダイ。

【転載開始】

■安倍内閣支持率急落の衝撃 “消極的支持層”’ついにソッポ<2017年6月5日>

 安倍官邸に激震が走っている。2つの世論調査で、
内閣支持率が急落しているのだ。

 北海道新聞が5月26~28日の3日間に実施した調査結果によると、
安倍内閣を「支持する」は4月の前回調査から12ポイント減の41%、
「支持しない」は12ポイント増の57%だった。

 さらに、6月1日に発表された日経新聞電子版「クイックVote」の調査結果は、
もっと衝撃的だ。
内閣支持率は前回調査の52.1%から25.4ポイントもダウンして26.7%だった。
「クイックVote」は週1回、電子版の有料・無料の読者を対象に行っている。

 安倍官邸が慌てているのは、調査対象がまったく違うのに、
それぞれ支持率が急落していることだ。
北海道新聞の調査は、全道を対象に電話調査したもの。
「クイックVote」は、投票者の多くは都市に住むビジネスマンだとみられている。
地方と首都圏、両方の有権者が安倍政権に「ノー」を突きつけた形だ。
支持率急落の原因は、<森友、加計、共謀罪、レイプ告発>の4つだ。

■「ニュースに敏感な層」の支持も急落

 しかし、大手全国紙の調査では、安倍内閣は依然として50%近い
支持率を得ている。
どうして違いがあるのか。
有権者の投票動向に詳しい明大教授の井田正道氏(計量政治学)は、こう言う。

「まず『クイックVote』の支持率が極端に落ちたのは、加計問題などに関心が高い人
が投票したからでしょう。通常の世論調査はかかってきた電話に答える“受動的”な
ものですが、『クイックVote』は自分から動く“能動的”なものです。直近のニュースに
反応しやすい。『北海道新聞』の調査の方は、これまで“消極的”に支持していた人が
離れた結果でしょう。“消極的な支持”は崩れやすい。もともと北海道は、民進党の
金城湯池だったこともあり、安倍内閣を消極的に支持していた人が多かった可能性が
あります」


 この先、大手紙の世論調査でも安倍内閣の支持率は急落していくのか。
「北海道新聞」と「クイックVote」の調査結果は予兆なのか。

「ニュースに敏感な層」と「消極的な支持者」が離れたとしたら、
国民全体の世論を先取りしている可能性が高い。

 これまで支持率が下がるたびに、北朝鮮がミサイルを発射し支持率を
回復してきた安倍首相。ヘタしたら、北朝鮮を挑発しかねない。

【転載終了】

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 官邸は高い支持率を背景に、かなり強引な手法(強行採決)で
法案などを通してきました。
与党内でも不満がありましたが、高い支持率で物が言えない状態でした。

 しかし、<森友、加計、共謀罪、レイプ告発>の4つに加えて、
国連との問題が一層安倍内閣への不信感として表面化してきました。
 そして、安倍擁護のマスコミ(読売、産経)の捏造まがいの記事が、
より深刻な不信感を増幅してしまいました。

 読売については、記事についての反論をしましたが、
ネットやテレビで批判の声が相次いでいるようです。
 今までは一部のブロガーの認識程度だった読売新聞の政権との癒着疑惑が、
今回の記事によってほぼ確定的になってしまったように思います。

 現在では、“一連の指示は誰が出していたのか”ということに移ってきているようです。